今日のランチに何食べる?という命題に対してまるで頓着がなく何でも良いやという同僚もおりますが、僕はとことん拘る派です。
せっかく同じくらいのお金を払うなら思い出に残る、また食べに行きたいと思える店と出会いたいと切に願って出先近辺のお店を徹底的に調べます。
まして、それが出張などで次に行くことがあるかどうかおぼつかないならなおのこと。
僕がまだ関西勤務でごくたまに東京に出張があるといった状況だった頃、1軒のお店と出会いました。
慶応大学のすぐ近くにあったその店のウリは丼物。定食もあるのですが丼やテイクアウトのお弁当に特に力を入れているようでした。
家族経営でアットホームな雰囲気。お値段は学生の財布にも優しいリーズナブルなもの。
それでいてご主人の腕は確かでそぼろ丼の味付けは感動的でした。その日の午後はずっと幸福な気分でいられたな。
その後、関東に転勤になって頻繁に田町、三田エリアに出向くようになったのでさっそく再訪しようとしたら……ない。
店があった辺りをいくら歩いても見つけられない。いろいろ調べてみるとどうもお店をたたまれたようです。
一期一会という言葉を噛み締めながら、こんな料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- 卵:1個
- ツナ缶:1個
- マヨネーズ:適宜
- 刻みネギ:少々
[卵の味付けパート]
- 砂糖:3g(小匙1)
- 塩:ひとつまみ
【作り方】
- 卵を金属製のこぶりのボウルか小鍋に割り入れて[卵の味付けパート]を加えてよく混ぜます。
- フライパンに水を張って強火にかけ1.を浸けて湯煎にかけます。常に卵をかき混ぜながら卵がとろりと固まれば炒り卵のできあがり。 ※ボウルまたは小鍋の底がフライパンの底に付かないよう浮かせてください。フライパンの底に当たると直火が入ってしまいます。
- 丼にご飯をよそい上面の半分に炒り卵を広げながら盛り付けます。残り半分の面に汁気を切ったツナを盛り付け、マヨネーズを絞って刻みネギを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 炒り卵独特のふわふわの食感と優しい甘みが楽しい。鉄板のツナマヨのガツンとした風味と好相性で交互に食べると幸せな気分になれます。
- 湯煎は面倒という方は小鍋をごく弱火にかけて下さい。仕上がりのちょっと手前で火を止めて予熱で仕上げれば完成です。ただし、けっこう火の加減が難しいので何度か失敗しながら挑戦することになるかも。
- よりお弁当っぽくしたくてツナを使いましたが鶏ミンチで作ったそぼろを使うとよりはんなりとした2色丼になります。
- 更に塩茹でしたほうれん草か小松菜、あるいはいんげんを加えれば3色丼にアレンジできますよ。