近頃のひな人形は凄いことになっているらしい──2022年にオンエアされた「その着せ替え人形は恋をする」を通してそんなひな人形事情の一端を垣間見ました。

同作の主人公五条君は幼少期に祖父が作ったひな人形に魅せられて頭師(ひな人形の顔を作る職人)を目指す高校生。
コスプレが大好きなクラスメイトに請われてコスプレ衣装の制作に携わるお話なのですが彼が見せてくれた「最近のひな人形」のヴィジュアルがなかなか凄いのです。
ぽってりとリップを盛った人形。

頬紅、アイシャドウ、長いまつ毛、果ては金髪のひな人形まであるらしい。
「そんなもんはひな人形じゃねぇ」
と眉を顰める方もいらっしゃるでしょう。
その反面、そんな今様のひな人形を「可愛い!」と言って愛でる女の子も確かにいるようで「Bell’sKiss」と名づけられたその人形のシリーズはなかなか売れ行き好調なのだとか。

見た目がかけ離れていてもその本質は変わらないからかもしれませんね。
将棋とチェス。
羽根突きとバドミントン──ヴィジュアルはずいぶん違うけど本質は似ているものが世の中には案外あちこちにあるものです。

料理の世界でも例えば「オムライス」と「親子丼」なんて似ても似つかない見た目ですが料理の構成要素はどちらもご飯、鶏肉、卵、玉ねぎで使っている調味料が違うだけと考えれば実は根っこはかなり近い料理な気がします。
和食に詳しくない外国の人が出汁巻き卵を食べたら「出汁がよく利いたオムレツだなぁ」なんて感想を持つかもしれませんね。

なのでこの丼も見た目は全然それっぽくないのですが照り焼きにしたささみ(=鶏肉)と卵を使ったごはん物ですので誰が何といおうと親子丼だと思うのです。
って、卵が生だから卵かけご飯に近い気もするなぁ……ちょっと弱気になったりして(笑)
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- ささみ:2本
- 卵:1個
- 小松菜:1株
- 炒り胡麻:適宜
[ささみの下味パート]
- 酒:7.5g(大さじ1/2)
- 塩:ひとつまみ
- 片栗粉:4.5g(大さじ1/2)
[ご飯用調味料]
- 鶏がらスープの素:小さじ1/2
- [小松菜炒め用調味料]
- バター:6g(大さじ1/2)
- ポン酢醤油:5g(小さじ1)
[ささみ用調味料]
- 濃口醤油:18g(大さじ1)
- 味醂:18g(大さじ1)
- 砂糖:3g(小さじ1)
- おろし生姜:ひとかけ分
【作り方】
- ささみは筋を取り1cm厚のそぎ切りにして[ささみの下味パート]と和えておきます。
- 卵を卵白と卵黄に分けて卵白を盛り付ける丼に入れます。これに[ご飯用調味料]を加えて泡立て器で30秒泡立てます。更にご飯を加えて切るように混ぜ込み、上面を均しておきます。
- 小松菜を茎と葉に分けてざく切りにします。フライパンに[小松菜炒め用調味料]を入れて中火にかけます。これに小松菜の茎を加えて1分炒め、さらに葉を加えてもう1分炒めます。これを2.の上に敷き詰めるように盛り付けます。
- 3.のフライパンを洗わずささみを加えて弱火にかけます。ささみを返しながら表面の色が変わるまで焼けたら[ささみ用調味料]を加えてとろみが付くまで炒りつけます。
- 4.を3.の丼にトッピングし炒り胡麻を散らして真ん中をくぼませ卵黄を載せればできあがり。
【一口メモ】
- そぎ切りにしたささみを照り焼きにしましてご飯にトッピング。更に卵を加えて完成。普通の親子丼からはかけ離れたヴィジュアルだけど一応鶏肉と卵を使っているので親子丼でしょう。ちょっと濃いめの味付けがたまりません。
- お好みでわさびや柚子胡椒を添えるのもあり。混ぜ込むと良いアクセントになりますよ。
- このレシピでは親子丼を意識して[ささみ用調味料]に醤油を使っていますがお好み焼きソースに置き換えるとジャンクで軽いノリの丼物にいきなり変貌します。その場合はやっぱり上からマヨネーズを絞りたくなるなぁ。あ、青のりと削り節もお忘れなく。

