横浜で単身赴任していた頃、週末によく食べ歩きをしました。
行くお店はいろいろでしたが根がミーハーなので映画やドラマに出てきたお店なんかにもよく行きました。
「やっぱせっかく関東で暮らしているんだし」
とか
「関西に戻ったらたぶん一生行くことはないだろうし」
なんてことを考えていましたね。
日本橋(東京駅のそばにあるエリア)の『たいめいけん』もそんなお店のひとつです。
このお店は映画「タンポポ」のオムライスを作るシーンの撮影に使われたことで有名です。
あと、変わったところではアニメ「ラーメン大好き小泉さん」にラーメンが食べられる洋食屋さんとして実名で出てきました。
で、『たいめいけん』ですが、ここのメニューには2種類のオムライスが載っています。
メニューの説明書きを引用すると
- オムライス(ハムライスを卵で包んだスタンダードなオムライスです。)
- タンポポオムライス(伊丹十三風)(チキンライスにのせたオムレツを開いてお召し上がりください。)
ですって。
要は卵でご飯を包むスタイルとご飯に焼いた卵を載せたスタイルの2種類あるよということらしいです。
以前、僕の友人は「オムライスは卵でご飯を包むべし。ご飯の上の卵をナイフで切ったらトロトロの半く卵が流れ出て来るなんぞというのは邪道である」
などと主張していましたが、せっかくなので「タンポポオムライス」を注文しましたっけ。
映画で観たあのオムライスが運ばれてきてナイフで切ったら卵が流れてきた時は感動したなぁ。
なんか人生の目標をひとつ果たせた気分になりました(をい)。
長々と書いてしまいましたが何が言いたかったかというと──
これからここに書くパスタソース「ガーリックトマト」を使ったオムライスはタンポポオムライススタイルではなく、元祖オムライススタイルだよということが言いたかったのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- 鶏むね肉またはささみ:70~100g
- 玉ねぎ:1/4個
- 白ワイン:適宜
- 卵:2個
- 牛乳:10g(小匙2)
- バター:10g
- トマトケチャップ:適宜
[ソースパート]
- (市販のパスタソース)ガーリックトマト:1人分(約120g)
- バター:10g
【作り方】
- 鶏肉は食べやすい大きさに切ります。玉ねぎはみじん切りにします。
- フライパンにバターを入れ中火にかけます。融け始めたら鶏肉と玉ねぎを加えて鶏肉の色が変わるまで炒めます。これに[ソースパート]を加えてしっかりと肉にソースを絡めます。 ※ご飯投入前のこの段階でソースと肉を絡めると味がしっかりと付きます。
- 2にご飯を加えて約1分炒めます。これに白ワインを振りかけて水気がなくなるまで炒めて火を止めて一旦皿に取ります。
- 卵をボウルに割り入れ泡立て器で丁寧にかき混ぜます。更に牛乳を加えてよく混ぜます。 ※泡立て器を使うと空気が入るのでNGという意見もありますがいうほど菜箸で混ぜるのと差はでないと感じています。で、しっかり混ざるので僕は泡立て器を使っています。
- 2.のフライパンを洗うか別のフライパンを中火にかけてバターを入れます。バターが完全に融けたら一旦コンロから外して濡れた布巾にフライパンを載せ、じゅっと言わせます。 ※この手順を踏むことでフライパンの過分な熱が取れるので卵が焦げず黄色いオムレツが焼けます。
- 5.のフライパンを再度中火にかけて卵液を流し込みます。フライパンを回しながら卵液を広げて半熟になるまで焼きます。卵の円の半分のエリアに3.を均等に載せてフライ返しで卵の逆の端を持ち上げその上に被せて半円形にします。フライパンの上に皿を持っていきひっくり返してオムライスを皿に移します。
- 6.にトマトケチャップで好きな模様を描いたらできあがり。
【一口メモ】
- 使ったガーリックトマトソースが甘みの少ないタイプだったのですっきりとした味わいのオムライスに仕上がりました。娘は甘みが足りないと言いそうですが僕的にはちょうど良い感じかな。
- 以前も書きましたが市販のパスタソースはたいていご飯と好相性です。ケチャップライスに拘らずお好みのソースでオムライスを作ってみてください。クリーム系のソースなど使うとちょっとしたサプライズを演出できそうです。オムライスはケチャップライスが入っているものと思い込んでいる人が多いので。
- 人参やキノコ類などをみじん切りにして工程2.で玉ねぎと一緒に炒めれば具沢山になって楽しいですよ。