映画やアニメをたくさん観ていると登場人物の役柄や性格、あるいはシチュエーションでその先の展開が読めることがあります。
で、これがまただいたい当たってしまうんですよね。
いつの頃からかこの『先の展開が見えてしまう要件が発生する』現象は「フラグが立つ(フラグが立った)」と呼ばれるようになりました。
- フラグが立った人物の勝利が確定する「勝利フラグ(勝ち確フラグとも言います)」。その逆の敗北が確定する「負けフラグ」。
- 恋に落ちることが確定する「恋愛フラグ」。
- そして──死亡が確定する「死亡フラグ」。
中でも死亡フラグに関する考察は盛んなようでネットでもまとめサイトなどをよく見かけます。
- 死亡フラグが立つタイミングはいろいろですが一番気の毒なのは物語が始まる前にフラグが立ってしまっているパターンかな。
例えば……。
「登山映画」──だいたい主人公が死ぬ。(しかも実話だったりする)
「サーフィン映画」──だいたい主人公が死ぬ。そしてそれが伝説になるw
- あるいはシチュエーションで死亡が確定する類のフラグもあります。
「入院中、主人公と仲良くなる同じ病気の子供」。いや可哀そう過ぎるだろ。けど、ホントよく見かける。
「軍隊で職場恋愛してるカップル」
「作中で子供を生む妊婦」(元々病弱で新しい命と引き換えに息を引き取るか子供を守るために囮になって死にます)などなど
- シチュエーションと役柄のコンボで立つフラグ
近づいてはいけない「何か」に近づく警官。
「(酔っ払いと思い込んで)おいおい、あんたこんなところで寝てちゃダメだよ」というセリフを口にしてしまったらまず間違いなく死にます。
類似のパターンとして警官がパリピに変わったやつ。
「なに、その変な格好。なんかのコスプレ? ウケるぅ」
なんて言っていたら次の瞬間首が飛びます。
こうやって例を挙げられると「ああ、あるある」と頷く人は多いのですが逆に「死亡フラグの例を挙げてみて」と言われると意外と出てこないものだったりします。
で、思い出そうとして四苦八苦考えあぐねた挙句に大抵の人が口にするのがこの死亡フラグ。
「俺、この戦争が終わったら故郷に帰って結婚するんだ」
たぶん世界一有名な死亡フラグなんじゃないかなぁ。
幸い日本はかれこれ80年、国民が戦争に駆り出されることはありませんでしたので現実世界でこの死亡フラグを口にすることはまずないのですが似たシチュエーションなら僕も経験したことがあります。
病気を得て長期入院していた時のこと。
思わずこんなセリフを言いそうになったんですよね。
「ああ、病院食にはもう飽きた。俺、退院したらたらふく肉を食べるんだぃ」
……。
いや、危ないところでした。
すんでのところで周囲にこの愚痴っぽいセリフを漏らすことは思いとどまれたのですがそれでも密かに「退院したら食べたいものリスト」なんて作っていましたっけ。
リストに並んでいる料理は肉料理も魚料理もありましたが何より「自分で作った料理が食べたい!」と切望していましたね。
幸いなことに無事退院を迎えて帰宅した僕はしばらく料理三昧の生活を送りました。
最初は凝ったものが多かったのですがちょっと調理疲れが出た時などはこんなシンプルなちょっと病院食っぽい料理も作ったりしたな。
「それって再入院フラグでは?」
いやいや、そんなことはないないない。
……、
たぶんw
【材料】(1人分)
-調理時間:75分-
- ご飯:1膳分
- 鱈:1切れ
- ポン酢醤油:15g(大匙1)
- 刻み葱:適宜
【作り方】
- 鱈をこぶりのバットか深皿に置き上からポン酢?油をかけてラップでぴっちり圧着します。これを冷蔵庫で30分置きます。鱈をひっくり返して再度ラップで圧着し更に30分漬け込みます。
- 1.の鱈を魚焼きのグリルで両面ともこんがりと焼きます。焼きあがったら粗く身をほぐして骨を取ります。
- 漬け込んだポン酢は取っておきます。
- 大ぶりの茶碗か丼にご飯をよそい2.の鱈と取っておいたポン酢醤油、刻み葱を加えてよく混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- 鱈が一切れ残っていたのでポン酢醤油に漬け込んでグリルでこんがり焼いてご飯に混ぜ込んだ混ぜご飯。柚子がほんのり香ってなかなか上品な1品になりました。
- 淡白な風味の魚ならなんでもOK。鮭やさわらの切り身を使っても美味しくできますよ。鯛の切り身を使ったら……めっちゃ贅沢なご飯になりそう。
- 付け合わせのスープはシンプルに味噌汁かわかめスープ辺りがおススメ。小鉢料理はサラダっぽいものよりも青菜のおひたしみたいなものが合います。