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その他ご飯もの

生ハムの手まり寿司

今更ですが回転寿司屋のメニューの多様さには素直に驚かされます。

握り寿司や軍艦巻きだけでなくお肉が載っていたりスイーツが回っていたりはたまたラーメンが注文できたり。

「あんなものは寿司じゃねぇ」

なんておっしゃる通の方もいらっしゃるんじゃないかなと想像します。

けどね、だったらお寿司ってどういう料理でしょう?

と突き詰めたくなります。

少なくとも江戸時代に屋台で売られていたお寿司と今のお寿司は全くの別物です。

江戸時代の寿司はファストフード。

加えて1個が今のおにぎりサイズ並にでかい。

ハンバーガー感覚でちょちょっとつまんでパッとお金を払って去っていくというスタイルでした。

冷蔵庫のない時代ですから生魚は扱いにくく、なれ鮨やヅケが主流だったと聞きます。

けどたぶん、「あんなものは……」と言っている人が指すお寿司はそれのことではないでしょう。

昭和16年に銀座で登場した軍艦巻きも当初は「あんなものは寿司じゃねぇ」と言われたそうです。

そういえば、美味しんぼのなかでも「最近は手巻き寿司がもてはやされているが、巻物はきちんとすのこで巻かなくっちゃ」みたいなことを言っている回があった気がします。

カリフォルニアロールがアメリカで生まれた時も「アボカドなんぞ巻きやがって」という意見がありました。

けどね、それらはやっぱり全部お寿司だと思うのです。

お寿司の進化系。

何もお寿司に限ったことではありませんが長い歴史を持つ料理はその時代背景に合わせて変化していって当たり前だと思うのです。

100年後の寿司屋を覗くことがあれば僕らはきっと目を丸くするでしょう。

「なんじゃこら」ってね^^

ということで、こんなお寿司を作ってみました。

肉寿司の1種ですがこれはこれでありだと思うのですよ。

【材料】(2人分) 

調理時間:3分-

  • ご飯:1膳分(約200g)
  • 生ハム:6枚

[調味料パート]

  • レモン果汁:15g(大匙1)
  • 砂糖:3g(小匙1)
  • 塩:ひとつまみ
  • 粗挽きブラックペッパー:少々
  • クミン:少々

【作り方】

  1. ご飯と[調味料パート]を合わせてしゃもじでよく混ぜます。これを6等分して丸めます。
  2. 生ハムを縦半分に切ってまな板の上で十字に並べます。十字の交点にご飯を載せて生ハムで包むように巻けばできあがり。

【一口メモ】

  • 生ハムの塩気にレモンを使ったすし酢の甘酸っぱい風味が良く合います。こんなのお寿司じゃないという向きもあるでしょうが、美味しければ良いじゃんと僕は思うのです。
  • 風味を支える名脇役はスパイス。レモンと砂糖だけではちょっとぼんやりした味になるところにピリッとしたアクセントを添えてくれます。このレシピではブラックペッパーとクミンを使いましたがいろいろ試してみてください。
  • 発展形として握り寿司風に握ってローストビーフや叉焼を載せるなんてのも楽しそうですよ。

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