ハワイ発祥の軽食にワンプレートランチというのがあります。
一つの皿にご飯とサラダ、3、4種類の肉料理が載ったスタイルの食事で日本のカフェでも出すお店が増えてきているので「ああ、あれね」とイメージできる方も多いと思います。
ハワイ発祥と書きましたが厳密に言うと少し違っていて確かにワンプレートランチが生まれたのはハワイなのですが考案したのはハワイに移民してきたいろいろな国の人たちだと言われています。
プランテーション農園で働いていた彼らは自分たちの故郷の料理をお昼ご飯に持ってくるのですがお互いにちょっとずつおかずを交換したりしていました。
結果、それぞれのお昼ご飯のプレートの上には国籍が雑多な複数種類のおかずが載ったランチができあがった──というのがプレートランチの原型らしい。
って、なんかお弁当のおかずを交換し合っている女子高生みたいな文化だなw
当然、移民たちの中には僕らと同じ日本人もいたはずで
「うちの故郷には丼物という料理があってな。ご飯の上におかずが載ってるんだ」とか
「深川丼というのはせっかちな昔の人がご飯にアサリの味噌汁をぶっかけてかき込んだことが始まりなんだ」
なんて故郷のワンプレート料理を自慢したりしてたんじゃないかな。
で、中にはプレートに載った白ご飯とおかずを交互に食べるのすらメンドクサイなんて思った人もいたかもしれません。
「ええい面倒だぃ」
と白ご飯によその国のおかずをごちゃ混ぜに混ぜて一気に食べちゃったりして移民仲間を呆れさせていたかも。
過日、この国籍不明の混ぜご飯をランチに戴きながら──せっかちが身上の江戸っ子あたりならそんなこともやりかねないと想像を膨らませて思わずにやりとしておりました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- むき海老:30g
- 玉ねぎ:1/8個
- 人参:スライス1枚
- にんにく:ひとかけ
- ごま油:6g(大匙1/2)
- ドライパセリ:少々
[調味料パート]
- ナンプラー:13g(小匙2強)
- レモン果汁:2.5g(小匙1/2)
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- 塩:ひとつまみ
【作り方】
- 玉ねぎ、人参は細切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにごま油とにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたら玉ねぎ、人参を加えて炒めます。玉ねぎがしんなりし始めたら海老を加えて1分炒めます。
- 2.に[調味料パート]を加えて弱めの中火で1分半程度水気が半分くらいになるまで炒めます。
- ボウルにご飯と3.を合わせてよく混ぜればできあがり。お皿に盛りドライパセリを散らして戴きます。
【一口メモ】
- ナンプラーの塩気とレモンの酸味がしっかり利いて良い感じに体がシャキッとします。外で体を動かして汗をかいて塩分が欲しい時に特におススメの一皿。夕飯よりはランチ向きかな。
- むき海老の手持ちがあったので贅沢に使っていますが代わりにシーフードミックスや鶏肉を使うのもありです。
- 手持ちがなかったので省略しましたが細切りのピーマンを加えると色目もカラフルになりますし何よりタイ・フードっぽくなってよりエスニック感が出せると思います。