七草粥は人日(じんじつ)の節句と言われる1月7日の朝食に食べられる行事料理です。その名の通り春の七草を具材にしたお粥を戴き一年の無病息災を願うといった意味があります。
ちなみに、春の七草は「セリ、ナズナ、スズナ、スズシロ、ホトケノザ、ゴギョウ、ハコベラこれぞ春の七草」と抑揚を付けて覚えてましたね。
さらにちなみに秋の七草は五七調で「ハギ、キキョウ、クズ、ナデシコにオミナエシ、ススキの他にフジバカマかな」と覚えてました。意外と出てくるもんですね。
ご覧の通り秋の七草は鑑賞用の植物ばかりで食用ではありません。なので、七草粥を食べるのは年に一度なのです。まもなく年が明けて人日の節句がやってきます。年の初めに古式ゆかしき七草粥はいかがでしょうか?
【材料】(4人分)
-調理時間:40分-
- 七草セット(スーパーとかで売っています):1パック
- 米:1合
- 水:900g(カップ4.5)
- 塩又は塩麹:6g(小匙1)
- 白ごま:少々
- 黒ごま:少々
【作り方】
- 米と水を鍋(できれば土鍋)に入れて30分を置きます。
- 1.を強火にかけ沸騰したら弱火で30分コトコト煮ます。これをやっている間にすずな(大根)、すずしろ(蕪)は1cm角の角切りに残りの葉物はざく切りにします。
- 2.を30分煮たら塩又は塩麹を加えてひと混ぜし更に七草を加えて弱火で5分煮て火を止め、5分蒸らせばできあがり。器に盛って白ごま、黒ごまを振りかけて戴きます。
【一口メモ】
- 同じお粥でもなんだか春の息吹を戴いているようなありがたみを感じますね。気は心ということでしょうか?^^;
- あれば七草と一緒にお餅を入れたりします。
- 七草粥の風習は意外に古くて平安時代から食べられていたとも言われています。スタイルとして確立したのは室町時代に誕生した懐石料理の汁物が源流になっているようです。