子供の頃からよく病気をしていたこともあって、僕にとってお粥は馴染み深い料理だったりします。
母の里(徳島)の郷土料理だったのか、あるいは好んで食べていた祖父の里(小豆島)の料理だったのか、母はよく味噌粥を作ってくれました。
その名の通り味噌で味付けをしたお粥なのですが実家では「おみいさん」と可愛らしい名前で呼ばれていました。
長じて自分で料理をするようになってからも体調が少し優れない時はよくお粥を作ります。
味付けはその時々の気分でシンプルな塩だったり、懐かしのおみいさんだったり。
それ以外にも顆粒のコンソメを使って洋風にしてみたり、この料理のように中華風にしてみたり。
ふうふう息を吹きかけて、口に入れるとほっこりと体が弛んで、それだけでむくむく元気が湧いてくるような気がする。
お粥って僕にとってパワーフードなのかもと思うことがあります。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- 茄子:小ぶりのもの1本
- ベーコン(できればブロック):30~50g
- ごま油:12g(大匙1)
- 水:200g(1カップ)
- 中華スープの素:3g
- 粗挽きブラックペッパー:適宜
【作り方】
- 茄子はがくを取って4つ割りにし、更に1cmの小口切りにします。ベーコンは食べ易い大きさに切ります。
- 小鍋に茄子とごま油を入れて中火にかけ炒めます。茄子が大方脂を吸ったらベーコンを加えて茄子がしんなりするまで炒めます。
- 2.に水と中華スープの素を加えて蓋をしひと煮立ちさせます。これにご飯を加えて弱めの中火で3分煮ます。
- 3.にブラックペッパーを加えてさっと混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- ブラックペッパーのシャープな香りが薬膳粥のような印象を与えてくれます。ごま油を利かせた茄子、スモーキーなベーコンと相まって粥と言いながら結構ガッツリ系の料理かも。
- 裏技ですが、中華スープの素はインスタントラーメンについている粉末スープでも代用できます。結構美味しい味が付くのでこっそり仕込んで家族を驚かせてみましょう^^;
- お好みで卵を割り入れると栄養価がぐっと上がります。その場合は調味料を気持ち多めにしてみて下さい。
- 中華料理の原点は医食同源ですので、粥も工夫するポイントは使うスパイスにある気がします。その都度の体調に応じてそれを改善するようなスパイスをぐぐって使ってみて下さい。