ソフトクリーム、プリン、ホットケーキ、ココア、サイダーこれらのスイーツや飲み物にはひとつの共通点があります。
それは……
英語圏で言っても通じないこと。
実は全部和製英語で日本で生まれた呼び名なのです。
ちなみに英語圏では
- ソフトクリーム→Softserve
- プリン→Custardpudding
- ホットケーキ→Pancake
- ココア→Hotchocolate
- サイダー→Soda
と言います。
スイーツや飲み物だけでなく普通の食べ物でも英語圏では通じないものはたくさんあります。
以前、英会話スクールで教わって意外に思ったのは「ハンバーグ」ですかね。
英語ではhamburgerと呼びます。
いや、それはパンに挟んだやつでしょというなかれ。
パンでハンバーグを挟んだやつも挟んでない単品もhamburgerなのだそうです。
なんかもやっとするけどそういうものらしいので仕方がない(笑)
ビアホールや居酒屋でよく見かけるジャーマンポテトも日本人にしか通じないらしく本場ドイツに行ってもジャーマンポテトという料理はありません(てか、だったら本場じゃないだろとツッコまれそう)。
じゃがいもとベーコンを使った似た料理はドイツにもあるのですがジャーマンポテトとは呼ばないらしい。
僕の推測ですがジャガイモを使ったこの料理を考案した日本人が
「じゃがいもと言えばドイツ。ならこの料理はジャーマンのポテトということで」
なぁんて安易にネーミングしたんじゃないかなぁ。
けど、料理名に国籍を付けるのってある意味その国の人からしたら羞恥心を刺激される気もするのでドイツ人はおいそれと「ジャーマンポテト」なんて口にしないかもしれません。
たとえば
「米と言えば日本。なら米を握って固めたこの料理は日本おにぎりで良いじゃん」
なんて言われたら僕らだって何その羞恥プレーって言いたくなります。
とはいえ少なくとも日本国内ではジャーマンポテトの知名度は高く多くの人がどんな料理かを知っています。
なので今更改名運動を起こしても盛り上がらないでしょう。
逆にじゃがいもとベーコンを使った新しい料理に「ジャーマンポテト●●」と命名すれば一発で料理の内容をイメージしてもらえそうです。
ということで安直だなぁと思いつつじゃがいも、ベーコン、玉ねぎを使ったこのサラダの名前はジャーマンポテトサラダで決まり!
【材料】(1人分)
-調理時間:35分-
- じゃがいも:1個
- 玉ねぎ:1/4個
- ベーコンスライス:1枚
- 牛乳:適宜
- マヨネーズ:茹で上がったじゃがいも正味重量の15%
- (あれば)牛ダシダ:3g
- 粒マスタード:小匙1
【作り方】
- じゃがいもの皮を剥いて小さめの賽の目に切ります。これを小鍋に入れてひたひたより少し少なめに牛乳を注ぎます。この小鍋を中火にかけひと煮立ちさせて6分茹でます(吹きこぼれやすいので火加減に要注意)。更に火を止めて蓋をし、6分余熱で火を通します。
- 1.をやっている間に玉ねぎをみじん切りにします。ベーコンは5mmの小口切りにして電子レンジの500ワットで1分30秒チンしてカリカリにします。
- ボウルに1.を移してじゃがいもの正味重量を計りメモします。更に玉ねぎを加えてジャガイモをポテトマッシャーですりつぶします。そのまま放置して粗熱を取ります。 ※ジャガイモが熱々のうちに玉ねぎを混ぜ込むと余熱で玉ねぎに火が通ります。
- 3にじゃがいもの正味重量×0.15分のマヨネーズ、牛ダシダ、粒マスタード、ベーコンを加えてよく混ぜればできあがり。 ※ジャガイモが熱いとマヨネーズと巧く絡みませんので常温まで冷ましてから混ぜ込みましょう。
【一口メモ】
- ベーコンのクセのある燻製香がヤミツキになります。ポテサラは淡白な味のイメージがありますがこれはちょっとワイルドな感じ。ビールとめっちゃ相性が良いですよ。
- じゃがいもは個体差があるので1個といっても重さはまちまち。なのでマヨネーズの分量を固定で表現しにくいです。そこで実際にジャガイモの重さを計ってその15%分のマヨネーズを加えるという表記にしてあります。
- 牛ダシダは韓国の万能調味料。お湯に溶いた味はカップヌードル(ノーマル)のスープの味にちょっと似ているかも。これをほんの少し加えると牛肉のフレーバーがプラスされて更にワイルドなテイストになるのです。
- お好みで粗挽きブラックペッパーを振ると風味が変わってまた楽しいです。
- アレンジとしてこのサラダを厚さ1cm程度の円盤状に整形してバターを入れたフライパンで両面を焼くと(火加減は中火)スイスの伝統料理ロスティっぽくなります。半分はサラダで食べて残りは焼き物でなんていう献立もありかな。