魚の全身の画像を次々見せられて「この魚の名前はなんでしょう?」って質問されたら僕らはどれくらい答えられるでしょうか。
まあ、鯛やウナギくらいなら答えられるかな。
けど、それってヒマワリやチューリップの花は知っているというのと同次元な気も。
カレイやヒラメは画像を見ればそのどっちかだとはわかると思いますがはて、これはどっちだ?
なんてなりそう。
ちなみに見分け方は腹を手前にして置いた時に頭が左を向いているのがヒラメで右を向いているのがカレイです。
但し、カレイの中には左向きの種類もいるので要注意。
ややこしいな。
一番間違いのない見分け方はヒラメは獰猛で魚を食べる生態なので口が大きく歯が鋭いのが特徴です。
で、魚の画像の話の続き。
スズキ、タラあたりになってくるとわからない人も増えてきそう。
なぜならスーパーでは大抵、切り身か刺身で売られていて丸のままの姿を見ることが少なそうだからです。
どちらもけっこう大きな魚体なので1尾まるごとだと持て余してしまうご家庭が多いのとそもそも捌けない人が多いので需要が少ないからですかね。
ただ、どちらの魚もスマートとは言い難いちょっと不細工なガタイをしているので一度見て覚えたらもう忘れないかもです。
サザエさんやちびまる子ちゃんくらいの家族構成なら1尾買って6、7人家族でシェアと言うこともあり得たのでしょうけど核家族が当たり前になった今ではそれを言ってもせんないことです。
スーパーはお客のニーズに応えて売れる商品を棚に並べるのが商売。
昭和の昔なら見かけなかった(かもしれない)魚の切り身のパックがずらりと並んでいる光景は世相を映した必然なのでしょう。
ま、切り身の魚はある意味とてもお手軽で包丁要らず。
この料理みたいに調味料とパン粉をまぶしてフライパンで焼いたらいっちょ上がりなんて芸当もできちゃいます。
かつてはお歳暮やお年賀に棒鱈をぶら下げてあいさつ回りなんて光景が見られたようですが(その当時の人は当然タラの姿を知っていたんだろうな)、このおひとり様用に切り分けられた切り身のパックが令和の冬の光景なのでしょう。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- タラ:ひと切れ
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 強力粉:3g(小匙1)
- マヨネーズ:4g(小匙1)
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- バター:5g
[衣パート]
- パン粉:6g(小匙2)
- ドライバジル:適宜
- 粉チーズ:適宜
- ガーリックパウダー:少々
- [仕上げパート] レモン果汁:5g(小匙1)
【作り方】
- [衣パート]をバットに合わせてよく混ぜます。
- タラに塩、ブラックペッパーをまぶし更に強力粉をまぶします。これにマヨネーズをまぶして[衣パート]をまんべんなく付けます。
- フライパンにオリーブオイルとバターを入れて中火にかけます。バターがほぼ融け切ったらタラを入れて片面2分ずつ焼きます。焼きながら焼き油(オリーブオイルとバターのミックス)をスプーンで掬ってタラの上面にせっせとかけていきます。
- 3.に蓋をして弱火で1分蒸し焼きにすればできあがり。お皿に盛って[仕上げパート]を振りかけて戴きます。
【一口メモ】
- 表面はサクサクで中はしっとり仕上がります。衣にブレンドした粉チーズ、ガーリックパウダー、バジルの風味もクセになりそう。
- タラって和風のイメージがありましたがこんな風に仕立てれば洋食にもなっちゃいますね。
- ガルニチュール(付け合わせ)はサラダ全般ならなんでもあり。今回は大葉とフランス料理の人参の酢漬け「キャロットラペ」を合わせてみました。