視聴者が投稿した「生きていく上で何の役にも立たない無駄な知識、しかし、つい人に教えたくなってしまうようなトリビア(雑学)」を紹介する番組トリビアの泉にこんなネタが紹介されていました。
『オーケストラのバイオリンとシンバルは同じギャラ』
バイオリンは曲によっては出ずっぱり。
それに対して打楽器(パーカッション)は楽曲によってはシンバルをジャーンと慣らして終わりなんてこともあるので理不尽な気もするのですが拘束時間は一緒なのでギャラも一緒なのだそうです。
けど、拘束時間でギャラが決まるというのはなんか釈然としません。
「演奏の価値は椅子に座っていた時間じゃないでしょうが」
なんて意見も出てきそうな気もします。
ならギャラは何で決めるべき?
とその人に尋ねたらどんな答えが返ってくるでしょう?
「うーん、その楽曲での活躍度とか、その楽器(パート)の重要性?」
なるほどもっともな意見です。
でも「活躍度」とか「重要性」ってどうやって評価するのでしょう?
話が振り出しに戻ってしまいますが少なくとも出番の多さではないと思うんですよね。
一瞬しか出番がないからシンバルの方が活躍していないというのは乱暴な話だと思います。
バイオリンもシンバルもその楽曲には必要でどちらが抜けてももはやその曲ではなくなってしまう──そもそも役割が違うのですからどっちが重要とか活躍したとかいう評価は不可能じゃんという結論に行きついちゃいます。
ということはやっぱ拘束時間が一番公平なのかな。
洋食のコース料理にもこれと似た話があります。
メインディッシュ(主菜)はコースの花形。
豪華な肉料理や魚料理に誰もが期待に胸を膨らませます。
なら、前菜やスープ、サラダなどはメインディッシュの引き立て役なのかというとそれは違います。
それらの皿は主菜とは役割が異なるだけでどれが欠けてもコースとして成立しなくなるのです。
前菜はコースの最初に供される料理。
以降に続く料理に備えて食べる人の食欲を開く(促進する)役割を担います。
スープは味の濃い料理が続く中で貴重な水分源。
水分補給をするとともに体内を温めて続く料理を受け付ける体勢を整えてくれます。
そしてサラダは──肉料理に偏重しがちなコースの中にあって不足しがちな炭水化物、ミネラル、ビタミンの補給源。
つまりコースの中で足りていない栄養素を補給してくれるという食事本来の目的(栄養摂取)を果たしてくれる皿なのです。
なので……夕飯にこんな一皿が出て来ても「なんだサラダか」なんて馬鹿にしてメインの肉料理ばかりに箸を伸ばしてはいけません。
両方を食べることでバランスよく栄養が摂れるように工夫されているということを思い出しましょうね。
ところで僕は長らく社会人の合唱団をやっておりましたが、時にはオーケストラと共演することもありました。
その際にオケの人と仲良くなって雑談したりもするのですがギャラの話には続きがあります。
「その楽団に支払われるギャラが41だとするとそのうちの40を指揮者が取って残りの1を楽団員で頭割りする」んですって……。
……、……。
やっぱ理不尽だ(笑)
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 鶏むね肉:半枚(150g)
- きゅうり:半本
- 炒り胡麻:大匙1
- すり胡麻:大匙1
[調味料パート]
- ポン酢醤油:18g(大匙1)
- オイスターソース:9g(大匙1/2)
- ごま油:6g(大匙1/2)
【作り方】
- 鶏肉を茹でる湯(分量外)を茹でます。待っている間に鶏肉を観音開きにして厚みを薄くしておきます。お湯が煮立ったら鶏肉を投入し再沸騰したら火を止めて10分放置。余熱で火を通します。10分経ったら鶏肉を取り出し粗熱を取って手で粗く裂きます。
- 1.をやっている間にきゅうりは塩もみをしてまな板の上に菜箸で挟むように置き真横に2mm間隔の切り目を入れます(菜箸に刃先が当たるので切り落とすことはありません)。これをひっくり返して今度は斜めに2mm間隔で切り目を入れます。これできゅうりは蛇腹に切れます。
- 器に鶏肉ときゅうりを合わせて[調味料パート]と炒りごま、すりごまを振りかけてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- ポン酢の程よい酸味がクセになります。ごま&ごま油の香りも良い感じ。
- 鶏肉をレンチンするレシピをよく見かけますが身がパサつくのでおススメしません。ちょっと手間に感じるかもですがお湯で火を通した方が柔らかく火が通るので肉が硬くなりにくいです。
- きゅうりも叩くとお手軽に味染みがよくなるのですが見た目がイマイチになります。できれば包丁の練習を兼ねて蛇腹に切ってみてくださいな。
- お好みでわさび、柚子胡椒、辛子などを加えると風味が変わってまた楽しいですよ。