ドラマ『深夜食堂』には毎回テーマになる料理が出てきます。
と言っても気張った料理が出てくることはなく、「猫まんま」であったり「タコのウィンナー」であったり、誰もが子供の頃の食卓を思い出すような普段着の料理ばかり。
確かシーズン2で「クリームシチュー」という回がありました。
それを食べた一人の女性客が「これ、市販のルウを使ってるでしょ」と指摘するのです。
店主(小林薫)が、「これでも仕上げにバター入れたりグリーンピース散らしったりしてるんだよ」と言い返しますが、女性客は笑って首を横に振ります。
「そうじゃなくて……」
小学校の頃に友達の家で食べたクリームシチューが凄く美味しかったの。
で、作り方を訊くと市販のルウを使ってるだけだって。
「うちの母が作る奴はルウから手作りするんだけどダマができたりしてちっとも美味しくないの」
うーん、実際にありがちなエピソードですよね。
子供の頃、母が1日かけて本格的なカレーを作ったことがあったのですが、「いつものインスタントの方が美味しい」と素直な感想を述べてしまって不興を買ったことがありましたっけ。
とはいえ、きちんと手順を踏めば手作りのシチューも美味しく作れます。
自分のレシピストックの中にシチューのレシピのなぜかメモがなかったので書いておきます
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 鶏もも肉:150g
- 人参:半本
- ブロッコリー:半房
- 塩、ホワイトペッパー:適宜
- 白ワイン:30cc(大匙2)
[ルウパート]
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- 薄力粉:18g(大匙2)
- バター:24g(大匙2)
- 牛乳:300g(1.5カップ)
- 水:100g(1カップ)
[スパイスパート]
- クローブ(粉末):少々
- ナツメグ:少々
- シナモン:少々
- グラニュー糖:少々
- マギーブイヨン:1個
[仕上げパート]
- 塩、ホワイトペッパー:適宜
- バター:6g(大匙1/2)
【作り方】
- [ルウパート]の玉ねぎ、にんにくはみじん切りにし、薄力粉と一緒に鍋に入れて弱火で3分ほど炒めます。これにバターを加えて粉っぽさがなくなるまで炒めます。
- 1.に牛乳、バターを入れて強火にかけ泡立て器で常に混ぜながらひと煮立ちさせます。火を弱火にして[スパイスパート]を加えてコトコト煮ます。 ※泡立て器で混ぜることでだまになるのを防ぎます。
- 2.をやっている間に鶏肉、人参、ブロッコリーを食べ易い大きさに切って塩、ホワイトペッパーを振ります。少量のオリーブオイル(分量外)を入れたフライパンに入れ、中火にかけて2分ほど炒めます。これに白ワインを加えてアルコール分を飛ばしながら更に1分ほど炒めます。
- 3.を2.に加えて弱火で10分煮込みます。
- 4.の味を見て[仕上げパート]の塩、ホワイトペッパーで味を調え、最後に[仕上げパート]のバターを加えて溶かせばできあがり。
【一口メモ】
- 濃厚なクリームの風味がたまりません。冬場はもちろん暑い季節でも意外と美味しく食べられる気がします。
- 具材は好みであとジャガイモや茸類を加えたり仕上げにグリーンピースを加えるのも定番ですよね。鶏肉は白身魚に変えても美味しいです。
- とろみは薄力粉とバターの分量で加減することができます。但し、入れすぎるとグラタンみたいに硬くなるのでほどほどに。
- お好みでチーズを煮溶かすと更に濃厚な風味がアップします。