近頃は昔に比べて静かになったせいかあまり言われなくなりましたがバブル経済の頃はよくクリスマスが叩かれていました。
曰く、日本人は大半が仏教徒なのになぜキリスト教のイベントを祝う?
言っていることはごもっともと思えなくもないのですがそんなに目くじら立てるなよとか思っていたなぁ。
それに日本のクリスマスは海外のそれとはだいぶ違うようです。
たとえば……
- 日本ではクリスマス当日大半の店が開いている(海外は当日は閉店の店が多く街は静か)
- 日本では恋人や友人と過ごすことが多い(海外では主に家族と過ごす)
- 日本のクリスマスケーキはきらびやかにデコレーションされている(海外は伝統的な焼き菓子が主流でめっちゃ地味)
などなど。
なぜこんなクリスマスのイメージが定着したのかちょっと興味が湧いたので調べてみました。
明治33年、銀座に進出した明治座がクリスマスの大売り出しを始めた。
明治43年、不二家がクリスマスケーキの販売を始めた。
これを機にこの時期、街がにぎやかになりクリスチャンじゃなくてもクリスマスを祝う(って、祝っているのか?w)風習が定着したらしい。
けっきょく、バレンタインと同じくお店の作戦に載せられた感じみたい。
日本人らしいな。
ちなみに大正天皇が崩御されたのが12月25日で昭和元年以降この日が祝日になりました。
クリスマスが公休になっちゃったのでイベントが更に盛り上がったみたい。
けどね、僕はそんなブームに易々と乗っかっちゃった人たちの気持ちがちょっとわかる気もするのです。
日本人の大半は仏教徒でした(今はどうか知らないけれど)。
なので仏壇にお参りしたりお線香を上げたりするのは日常なわけです。
民俗学の世界ではこういった日常を「ケ」と呼びます。
これに対して祭礼や冠婚葬祭などの特別なイベントを「ハレ」と呼びます。
今日も明日も明後日も毎日ずっと続いていく「ケ」は地味で退屈なものです。
それに対して一年に一度などめったに来ない「ハレ」の日にはハイテンションになったり、ちょっと羽目をはずしちゃっても仕方がないんじゃないかなと思うわけです。
ま、渋谷のハロウィンなんかはだいぶ行き過ぎている気がしますがw晩御飯のおかずだって同じことがいえます。
今と違って昭和の夕飯のおかずは地味でした。
大抵は野菜か魚の煮ものでお肉が出てくることはめったになかった。
なのでたまにお肉の料理が食卓に上ると「今日、何かあったの?」なんてお父さんが訊いたりしたものです。
同じくこんなスープが出されたら家族は目を丸くしたでしょう。
実はその中身が昨夜の冬瓜の煮物の残りで、そろそろ食べ切らなきゃと考えたお母さんがミキサーで粉砕しただけだったとしても(笑)
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- 冬瓜:100g
- じゃがいも(小):1個
- 水:150g(カップ3/4)
- 牛乳:100g(カップ1/2)
[調味料パート]
- コンソメの素(顆粒):3g
- ホワイトペッパー:少々
- クローブ:少々
- ナツメグ:少々
- シナモン:少々
【作り方】
- 冬瓜の皮を剥いて小さめに切ります。小鍋に冬瓜と水150gと合わせてひと煮立ちさせ弱火で10分煮ます。火を止めて粗熱を取ります。待っている間にじゃがいもの皮を剥いてすりおろしておきます。 ※冬瓜のワタや種も食べられるのでそのまま一緒に煮ましょう。
- 1.の冬瓜を煮汁ごとミキサーに入れて粉砕し小鍋に戻します。これに牛乳と[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせます。 ※吹きこぼれに注意しましょう。
- 2.にすりおろしたじゃがいもを加えて弱火で5分ほど煮てとろみが付いたらできあがり。
【一口メモ】
- はんなりと優しい味。野菜オンリーのスープなので主菜が重めな献立には特におススメです。
- ミキサーなど洗い物が増えてしまいますがとろみはジャガイモで付けていますのでホワイトソースを作るよりずっと楽ちんなのですよ。あと、バーミックスをお持ちでしたら工程1.の粗熱を取る工程をすっ飛ばしていきなり鍋にバーミックスを突っ込んで粉砕してください。
- 別のフライパンでにんにく、アンチョビを炒めて工程2.でミキサーに加えて一緒に粉砕すると風味が複雑になります。より本格的なスープを演出できますので手持ちがあればお試しあれ。