さばを使った料理というと鯖味噌のような煮物か塩焼きに代表される焼き物のイメージが強いですが実は揚げ物や蒸し物にしても美味しかったりします。
そういえば、以前中華料理の手法で清蒸(チンジョン)という蒸し物を作りましたが臭みが全然なくて美味しかったな。
さばなどの青魚は独特の臭みがあるという先入観が持たれがちですがそれをひっくり返した料理に「サバカレー」というのがあります。
確かに香りの強いスパイスで煮込んでしまえば臭みなんて全然気にならなくなりますよね。
それと同じく揚げ物にしてしまうと臭みはまるで気にならなくなります。
魚の唐揚げって変じゃない?
なんて言うなかれ。
唐揚げが誕生した江戸時代は(当時は『からあげ』とは呼ばなかったようですが)揚げだねの主流は魚でした。
鶏や豚の唐揚げが庶民の口に上るようになったのは明治末期の頃からです。
さしずめサバなどは手ごろな食材だったんじゃないかな。
週末、いつも行く魚屋さんを覗くと美味しそうな塩サバが安かった。
久しぶりに鯖味噌でも食べたいなと思って買って帰ったのですが……
これ揚げ物にしても美味しくね?
なんて魔が差してしまってこんな料理を作ってしまいました。
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- 塩サバ:半身
- 片栗粉:適宜
- 揚げ油:適宜
[漬け汁パート]
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- おろし生姜:ひとかけ分
- 鷹の爪(小口切り):半本
【作り方】
- サバは骨を取り5、6等分にします。これと[漬け汁パート]をビニール袋に合わせて冷蔵庫で15分漬け込みます。
- 揚げ油を170度に温めます。待っている間にサバをざるに揚げて汁を切り片栗粉を薄くまぶします。
- 揚げ油が温まったらサバを加えて3分揚げればできあがり。
【一口メモ】
- ピリッと辛い味付けが食欲をそそる唐揚げに仕上がりました。生姜を利かせていることもあって臭みは全然気にならないですね。
- お好みで[漬け汁パート]におろしにんにくを加えて鶏のから揚げ風にしても美味しいですよ。
- 塩サバは塩気が強いので[漬け汁パート]の醤油はぐっと控えめにしましょう。
- たいていの魚はこれと同じ要領で唐揚げにできます。鶏のから揚げに飽きたらぜひお試しあれ。