使わないものは、たとえタダでももらわない──というのが僕の信条です。
なのでレジ袋が有料化される前から、リュックを背負って買い物に行っているときは「あ、レジ袋は結構です」とお断りする派でした。
多少なら物入れとして重宝しますが、何十枚も家に溜め込んでも、使わずに畳んでしまっているだけになってしまいますから。
一方で、「もらったからには活用する」というのも僕の信条です。
たとえば喫茶店でホットコーヒーを頼んだら、ミルクピッチャーとスティックシュガーが付いてきた場合──。
別のブログにも書きましたが、僕はコーヒーにはミルクのみで砂糖を入れない派なので、スティックシュガーが余ってしまいます。
かといって店員さんに「お返しします」と差し出しても困らせてしまうでしょう。
ちゃんとしたお店なら、それをまた他のお客に出したりしないでしょうし、そのまま捨てられる未来しか見えません。
そんな時は、そっとバッグにスティックシュガーをしまって持ち帰ることにしています。
そしてキッチンの砂糖入れに加えて、料理にちゃっかり活用するのです。
……根が貧乏性なんだよなぁ(笑)
料理をしていると、時々これと同じような場面に出くわします。
たとえば丼物にコクを出したくて卵黄をトッピングしたとき。
当然、卵白だけが残ってしまいます。
けれど「これはいらないから」と言って捨てるのは僕の性分に合いません。
そんなことがちょくちょくあるので、いつの頃からか卵白だけを使うレシピを意識して探してストックする癖がついてしまいました。
このレシピも、そんな“卵白活用料理”のひとつ。
納豆蕎麦に卵黄を使ったので、残った卵白をスープに転用してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 卵白:1個分
- ニラ:1本
- エリンギ:半本
- 生姜スライス:1枚
- 水:200g(カップ1)
[調味料パート]
- 鶏がらスープの素:小さじ2
- ごま油:4g(小さじ1)
- 塩、ホワイトペッパー:少々
【作り方】
- 卵白は菜箸でよくほぐしておきます。ニラは2cm幅の小口切りにします。エリンギは5mm角の拍子木切りに、生姜は千切りにします。
- 小鍋に水とエリンギを合わせ、蓋をして強火で1分半加熱します。蓋を取ってごく弱火にし、10分かけてじっくり温めます。 ※エリンギは水温が70?80度で最も旨味成分が引き出されます。強火で一気に70度近くまで上げ、そこからじわじわと水温を上げるのがダシを引くコツです。
- 2と並行して、フライパンに少量のサラダ油(分量外)を入れて中火にかけ、ニラと生姜をしんなりするまで炒めます。 ※他にも手持ちの野菜を加える場合は、このタイミングで一緒に炒めます。
- 2の鍋を中火にし、ひと煮立ちさせます。これに[調味料パート]と3の野菜類を加え、さらに3分煮込みます。
- 4に卵白を加え、さっとかき混ぜます。卵白の色が白くなればできあがり。
【一口メモ】
- かきたま汁ではふわふわとした浮遊物で食感らしい食感がありませんが、卵白単体だとしっかりした固形感が出るのが面白い。きちんと“具材”になっています。
- 手持ちがあれば、もやしをひとつまみ加えると、しっかりしたボリュームのあるスープにアップグレードできます。
- あり合わせの野菜を少量ずつ加えてください。お湯を注ぐインスタントスタイルではなく、煮込む手順にしているので、火が通りにくい野菜でもOKです。