主役より脇役が目立ってしまう──なんて作品は案外たくさんあります。
たとえば「天才バカボン」。
主役はタイトルの通り、バカボンのはず……
だったのですが漫画もアニメもバカボンのパパが主役になっちゃっています。
たとえば「Dr.スランプ」。
主役はタイトルの通りDr.(博士)で則巻千兵衛のはずだったのですがアラレちゃんやガッちゃんがお株を取ってしまっています。
ま、赤塚不二夫作品は往々にして濃いキャラ出まくりの群像劇になっていくので誰が主役かわかんなくなっちゃいがちなのですが。
その点、彼の影響を強く受けた高橋留美子はうる星やつらにしろ、めぞん一刻にしろ濃いキャラの脇役が大量に登場しつつも主人公2人がきちんと主人公していてそのバランスの良さを構築する力量は驚嘆すべきものがあります。
料理の世界でも主役と脇役というのはあって洋食で言えば主食材とガルニチュール(付け合せ)が必須になります。
このガルニチュールが案外難しくて、ほんとに取ってつけたような料理を盛り合わせると皿がくすんで見えますし、逆に主張させ過ぎるとなんともバランスの悪い皿になってしまいます。
その点、イタリアンで定番のじゃがいものオーブン焼きは見た目は地味なのですがその香りで食欲をそそり、ほくほくした食感はついつい箸が進みます(って、箸じゃなくてナイフとフォークか)。
主役の料理を引き立てつつ「いらない子」感を微塵も覚えさせないすぐれものなんですよ。
【材料】(2人分)
-調理時間:25分-
- じゃがいも:2個
- にんにく:2かけ
- ローズマリー:ひとつまみ
- オリーブオイル:24g(大匙2)
- 塩:2g(小匙1/3)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- オーブンを200度に予熱します。じゃがいもは洗って皮付きのまま2cm角のさいの目に切ります。にんにくはすりおろします。
- 全ての材料を器に入れて大ぶりのスプーンなどを使ってしっかり和えます。
- 天板にクッキングシートを敷いて2.を重ならないように並べます。オーブンに入れて10分焼きひっくり返して更に10分焼きます。しっかり焼き目が付いたらできあがり。
【一口メモ】
- 外はカリッと中はほっくほくの食感が癖になります。味付けは塩、ブラックペッパーとシンプルですがローズマリーとオリーブオイルの香りがなんとも食欲をそそります。
- 肉料理にも魚料理にもよく合う万能付け合せです。主食材でお皿がちょっと寂しいときに添えてみてください。
- 単体で食べても美味しいです。お弁当のお菜にもなりますができれば熱々をふうふう言いながら食べるのがオススメかな。