「〇〇、野菜をたんと摂らねばらちかんぞ」
あれは野菜ジュースか何かのCMでしたでしょうか、50年以上前1970年代だったと記憶しているのですが野良着を着たお母さんが都会で暮らす息子に送るビデオレター風のコマーシャルがありました。
そのCMに出てきた決まり文句が冒頭の「」で書いたセリフ。
〇〇には息子のファーストネームが入ります。
たどたどしいせりふ回しからおそらくあれは女優さんではなくてずぶの素人のお母さんたちに出演してもらっていたんじゃないかな。
で、何が言いたかったというと50年前には既に「野菜をもっと食べないとダメだ」=「野菜をしっかり摂る食生活が(普段から)できていない」という認識が日本人にはあったんだなぁということ。
まだまだ肉料理がごちそうと認識されていた50年前がそうですから今の時代はその「野菜離れ」が更に進んでしまっているんじゃないかなと思うのです。
野菜を摂ると言ってもせいぜいがスーパーやコンビニで売られているサラダのパック。
あるいはインスタントスープに入っていてお湯をかけて戻す乾燥野菜。
それだけじゃ到底体を維持する栄養価が足りている気はしません。
「若者の〇〇離れ」なんて常套句が良い加減陳腐になってきていますが別に車離れしようがアルコール離れしようがお好きにすればと思っちゃいます。
けど、野菜離れは人としてという以前に動物としてあかんやろと思う次第。
でも、どんな野菜をどれくらい摂れば良いかよくわからない──という向きもあるかもしれません。
であればとりあえず手持ちの野菜を少しずつでもこんな風にスープに混ぜ込んで食べてしまえば「野菜不足」も多少はマシになるんじゃないかなと思う次第です。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ハムまたはベーコンスライス:1枚
- 玉ねぎ:1/4個
- キャベツ:1枚
- 人参:3mm厚のスライス3枚
- セロリの茎:3cm
- じゃがいも(小):1個
- その他ありあわせの野菜:適宜
- バター:10g
[スープパート]
- 水:250g(250ml)
- コンソメスープの素(顆粒):5g
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- ハムは1cm角に切ります。野菜類は5mm厚の賽の目切りにします。
- 小鍋にバター、ハム、玉ねぎ、人参を入れて中火にかけ1分炒めます。更に残りの野菜類を加えて弱めの中火で2分しっかり炒めます。
- 2.に[スープパート]を加えてひと煮立ちさせ蓋をして弱火で5分煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- 野菜の甘みがスープに溶けだしてとっても優しい味です。味噌汁もほっこりするけどたまにはこういうスープも良いなぁ。
- このスープはミートソーススパゲティ等味の濃い洋食に良く合います。パスタ単品では物足りない。あるいは栄養が気になる方はぜひ副菜に加えてください。手間いらずでしっかり野菜も摂れます。
- 材料表に書いた野菜類はあくまでご参考。冷蔵庫の中身と相談して、あり合わせの野菜をできるだけ多種類入れてください。
- 粒マスタードを小匙1加えると酸味が加わって味に変化が出るのでまた楽しいですよ。