生家にはなかった習慣だったので「鍋料理の〆」というものを僕が知ったのは社会人になってからでした。
入社したのはもちろん4月でしたから鍋の季節は遠ざかる時期。
なので「鍋料理の〆」初体験はだいぶ仕事に慣れた初めての忘年会の季節だったんじゃないかな。
あらかた具材がなくなった鍋にごはんかうどんを入れていろいろな具材から出た出汁ごとスープを吸わせて食べる──なんて理にかなったごちそうなんだろうと感心しました。
鍋の最後の一滴までに無駄にしない「始末」の精神が活きていますよね。
けど考えてみればおじやや煮込みうどんは何も鍋料理の専売特許ではありません。
普通にスープを作ってそれで煮込めばこんなふうにできちゃうのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- うどん(できれば煮込み用):1玉
- オリーブオイル:12g(大匙1)
[スープの具材パート]
- ウィンナー:1本
- 玉ねぎ:1/4個
- キャベツ:2枚
- セロリの茎:5cm
- 人参:3cmくらい
- トマト缶:1/2缶
[スープパート]
- 水:300g(1.5カップ)
- チキンコンソメの素:1キューブ
- 塩:味を見ながら適宜
- オレガノ:少々
- ブラックペッパー:少々
[仕上げパート]
- パルメザンチーズ:適宜
- ドライパセリ:適宜
【作り方】
- うどんは生麺の場合は器に入れて電子レンジの600ワットで1分チンします。乾麺の場合はお湯(分量外)を沸かしてパッケージに記載の半分の時間茹でます。
- 1.をやっている間に[スープの具材パート]を食べ易い大きさに切ります。
- 鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけウィンナー→玉ねぎ→セロリ→キャベツ→人参→トマトの順に加えて炒めます。
- 3.に[スープパート]を加えてひと煮立ちさせます。これにうどんを加えて煮込みます。生麺の場合はパッケージに記載の時間。乾麺の場合はパッケージに記載の時間の半分の時間煮込んでください。
- 4.を丼に移し[仕上げパート]を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 思いっきりうどんがスープを吸って汁なしうどんの様相を呈していますが、その分しっかりトマトスープがうどんに染み込んで旨いです。
- チキンコンソメ1キューブだと少し物足りない味付けになるかと思います。なので味見をしながら塩で調味してください。
- もっとつゆだくが良いという方は[スープパート]の水を増やしてその分、塩で調味してください。
- うどんは和食という先入観がありますが味がほとんどない淡白な食材ですのでイタリアンなどにも自然に馴染んでしまうんですよ。