久しぶりに小説の筆を執っております。
タイムトラベルを扱うSFものなのですが、ヒロインを大和撫子を具現化したらこんな感じというキャラクター設定にしたくて只今大和撫子を研究中です。
サクラ大戦のゲーム実況を熱心に鑑賞したり(あれは作り物やんというなかれ、プレイヤーの感じ方は置いておいて制作側は大の大人が知恵を絞って大和撫子を定義した集大成なのですぞ)、それらしい情報が載っていそうなネットコンテンツを読み漁っております。
で、それを元に思いつくまま大和撫子の特徴をメモしてみました。
- 当り前のことにご迷惑をおかけしましたと言える
- けじめをつける
- ブレない規範を持っている
- 無邪気、天真爛漫、天衣無縫
- 思慮深い
- 気配り、目配りができる
- 優しい
- けなげ
- 一途
- 自分に恥じない生き方をしているか常に確かめながら前に進む
- 命がけで好きな男を守ろうとする
- 女性が優遇される風潮でも納得いかなければ反対する(レディースデーとか)
- 熱き血潮を胸に秘めている
- 愛する人を侮辱されると激怒する(普段の穏やかな姿からは想像も付かない修羅になる)
- 時として外面如菩薩内心如夜叉になり得る
- 慎みがある
- つらいこと、寂しいことがあっても呑み込んでしまう
- 「貴方の方がお姉さんでしょ」と言われると黙り込む
下に行くほど具体的になっている気もするのですが、下から4番目の「時として外面如菩薩内心如夜叉になり得る」なんて怖いですよね。お近づきにはなりたくないな^^;
一般に大和撫子の特徴は? と人に聞くと誰もがその良い面を挙げようとすると思うのですが、人間の1タイプですので短所というかネガティブな特徴もあって当たり前です。
むしろ、書き手としてはその両面が描けて初めて大和撫子を具現化したといえるわけで、その点、サクラ大戦ではメインヒロインの嫉妬深さやドジっ娘属性を強調してコミカルに描いておりましたが、これから書こうとしている話はそれでは戴けない。
むしろ、女の性(さが)や女性の本質みたいなものがテーマになるのでいかに読者が納得できるネガティブ設定ができるかこそが勝負なのです。
ということで、引き続き大和撫子の短所を研究中。
- 嫉妬深い
- 頑固
- 意思を貫くためにはなりふり構わない一面がある……
なかなかに興味深いです。
「大和撫子なんて男の幻想。そんな都合の良い女が現実にいるわけないじゃん」と言う向きも現れそうですが、これは物語、登場人物のキャラクター設定ですからリアルに存在するかどうかは実はあまり重要ではないのです。
キャラクターはあくまでも、その仕草や言動に触れた読者の胸をキュンとさせるための装置に過ぎません。
逆に妙にリアリティーがあっても読者の心が動かなければその設定はなんの意味もなさないんですね。
時に書き手はそういう味も素っ気もない物語の舞台裏と向き合わないといけないのですが、読み手を楽しませるため、今日もがんばります。