ラーメン屋のメニューで、僕がどうしても理解できないものがあります。
それは「ライス」。
大抵のラーメン屋のメニューには白いご飯も載っていますよね。
あれがどうしても解せないのです。
先に断っておきますが、異論は認めますし、お好きな方はご自由にどうぞとも申します。
ただね、僕的にはラーメンに白ご飯をセットで食べる「ラーメン・ライス」という食べ方が、どうにも理解できないのです。
ボリューム的に物足りないのなら替え玉を注文すればいいのでは?
なんなら2杯目いっとく?
そっちの方がまだ納得感があります。
ラーメンという、それだけで完結しているとしか思えない料理に白ご飯をつけるとは──なんたる蛇足。
まるで喫茶店のランチプレートの隅に申し訳程度に盛られたケチャップスパゲティみたい──なんて思っちゃうのです。
偏見かなぁ(笑)
一方で、世の中にはご飯なしでは始まらない、「ご飯がセットになっていることが前提の料理」もあります。
たとえば寿司。
シャリがなければただの刺身です。
たとえば丼物。
ご飯がなければただのトンカツや牛皿になってしまいます。
それ以外にも、名前からしてライス前提の「〇〇ライス」と名付けられた料理は数多あります。
たとえば長崎県の「トルコライス」。
ピラフ、ナポリタン、とんかつをワンプレートに盛り合わせた豪快なご当地グルメ。
「トルコ感」はほぼありませんが、洋風×和風のミックス感が最高です。
あるいは佐賀県名物の「シシリアンライス」。
温かいご飯の上に甘辛い牛肉炒め、サラダ、マヨネーズを乗せた洋風丼です。
はたまた福井県・越前市の「ボルガライス」。
オムライス+とんかつ+デミグラスソースが合体した料理で、ボルガ(Volga)はロシアの地名らしいですが、由来は不明です。
他にも、インディアンライス(大阪・一部洋食店)、カツライス(全国・特に洋食屋)、ジャンボライス(北海道・小樽市)、ポーク玉子ライス(沖縄県)などなど、枚挙にいとまがありません。
けれど、数ある「〇〇ライス」の中で、日本人の認知度ナンバー・ワン。
キング・オブ・〇〇ライスと呼ばれるにふさわしい料理と言えば……
**「カレーライス」**をおいて他にはないでしょう。
これは誰が何と言おうと異論は認めません(きっぱり)。
もはや国民食と言っても過言ではないカレーライスですが、もし──カレーライスが食べたいのにライスが手に入らなかったらどうするか?
いつか来るかもしれないそんな未来の危機に備えて、過日ライスの代わりにオートミールを使った「オートミールライス・カレー」を試作してみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- あいびきミンチ:100g
- 玉ねぎ:1/2個
- カレールウ:1/4箱
- 水:300ml
- サラダ油:6g(大匙1/2)
[オートミールライスパート]
- オートミール:80g
- 水:100ml
【作り方】
- 玉ねぎは薄切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、あいびきミンチを加えて色が変わるまで炒めます。さらに玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めます。そこに水300mlを加えてひと煮立ちさせ、弱火で5分煮ます。
- 2の煮込みに入ったら、[オートミールライスパート]を耐熱皿に合わせてよく混ぜ、電子レンジ500Wで1分半加熱します。
- 2の火を止めてカレールウを加え、よく混ぜて溶かします。再び中火にかけ、3分煮込んでとろみを付けます。オートミールライスにカレーを盛り合わせればできあがり。
【一口メモ】
- お米を買い控えていたので、オートミールと合わせてカレーを作りました。具材がゴロゴロ入っているカレーは合いにくそうだったので、あいびきミンチでキーマカレー風にしてみたところ……うん、まるで違和感なく「カレーライス」です。
- 実際に食べてみて実感したのですが、[オートミールライスパート]を軸にすれば、普段ご飯と合わせている「〇〇ライス」的な料理は、何であれ違和感なく「〇〇オートミール」として美味しく食べられる気がします。
- オートミールは色味が茶色いため、白ご飯を使ったカレーライスほどコントラストが映えません。お好みでドライパセリやパプリカパウダーを振ると、彩りが華やかになりますよ。炒り卵をトッピングするなんてのもアリです。