今年はいっせいに値上がりしたとはいえ不況下においても回転寿司屋は活況なようでうちの近所のお店もいつ行っても行列ができています。
その魅力はリーズナブルさだけではなくメニューの豊富さにも秘密がありそう。
従来のお寿司屋さんでは思いもつかなかったラインナップが並んでいますよね。
例えば肉寿司。
イベリコ豚やハンバーグなど。
もはや寿司ってなんだっけって感じの料理ですけど。
例えばラーメン。
これは理にかなっていて魚を扱う寿司屋では魚のアラが大量に出ます。
これで出汁を挽いた魚介系ラーメンが不味いはずがない。
例えばスイーツ。
酒呑みの僕は全く食指が動きませんが女子ウケしそう。
散々、お寿司を食べた後に「別腹」とか言って注文している光景が目に浮かびます。
味付けもたまり醤油、ポン酢など定番の備え付けだけじゃなく炙りサーモンなどは最初からマヨネーズが掛かっていたりします。
美味しんぼの初期エピソードにもカツオの刺身にマヨネーズを付けると美味いという話がありましたがなんかそれを思い出しちゃいますね。
確かに刺身といえばわさび醤油を思い浮かべる日本人からすると突飛な発想に思えますがイタリアンのカルパッチョなどではマヨネーズは普通。
それほど奇抜なものではありません。
魚の生食はわりと最近まで欧米では敬遠されていましたのでその食べ方が研究されることもなかったと思います。
ところが今では寿司や刺身は大人気。
ようやく魚は生で食べても美味しいということが認知され始めています。
味噌と醤油の味付けに慣れきった日本人とは元々の食文化の土台が違う人達が生魚に魅せられたら──例えばこんな新しい刺し身食べ方が次々に生まれてくる予感がせずにはいられません。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 鰹のたたき:150g
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- 刻みネギ:少々
- オリーブオイル:18g(大匙1.5)
- レモン果汁:20g(大匙1+小匙1)
- 塩:1g(小匙1/6)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- 玉ねぎはスライスして重ならないように広げて10分間空気に晒します。
- 1.をやっている間ににんにくを少し厚めにスライスします。オリーブオイルとにんにくを耐熱容器に入れて電子レンジの500ワットで2分程度チンします。これにレモン果汁、塩を加えてよく混ぜます。
- 鰹のたたきをスライスして皿に盛ります。これに玉ねぎを添えて2.をたっぷりかけます。刻みネギを散らして粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- オリーブオイルの香り高い風味にレモンの酸味と塩気。おなじみの刺し身がきっちり洋食に仕上がっているのはなんだか新鮮な気分です。
- カリカリに揚がったにんにくが良いアクセントになっています。油と一緒に食材を合わせてレンチンすれば油の温度が一気に上がって揚げ物になる──この発想はなかったな。同じ方法でフライドオニオンなども作れそうです。
- レモン果汁はゆず果汁に変えると風味が変わってまた楽しいです。刻みネギをカイワレやあさつきなどに変えるのもありですよ。