僕は長いこと塩で味付けをするというのができない人でした。
例えば、洋風のスープを作っていると出汁を挽いた後、マギーブイヨンなどで味付けしちゃうんですよね。
中華風なら中華風スープの素を使ってしまう。
せっかく挽いた出汁を台無しにしかねないのに塩を使うとただの塩辛いだけの汁になっちゃうような気がして抵抗がありました。
これが、和食なら醤油でも味噌でもわりと抵抗なく使えるのに不思議……
っていうほど不思議でもなくて、要は旨い塩を持ってなかったのが原因だと思います。
僕が子供の頃は1kg100円そこそこの食卓塩という塩(正確に言うとただの塩化ナトリウム)が横行していてあのまるで旨味を感じられない味がどうにも苦手だったというトラウマが未だに活きているのでしょう。
幸い今は沖縄の旨い塩を常備するようになって少しずつ塩での味付けにも抵抗がなくなってきています。
それでもね、たまにはこんな手抜き料理を作って、これはこれで旨いよなぁと思ったりしているのです^^;
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 鶏もも肉:100g
- 大根:3cm
- 酒:5g(小匙1)
- 水:200g(1カップ)
- 中華スープの素:3~4g
- 塩、ホワイトペッパー:少々
- 刻みネギ:適宜
- 水溶き片栗粉:6g+水少々
【作り方】
- 大根はかつらに剥いて7mm厚程度にスライスし、更に銀杏切りにします。これを水(分量外)から茹でて10分下茹でします。
- 1.をやっている間に鶏肉を食べ易い大きさに切り、酒を振っておきます。
- 小鍋に鶏肉と大根、水1カップ、中華スープの素を合わせてひと煮立ちさせ、弱火にし蓋をして5分煮込みます。
- 塩、ホワイトペッパーで味を整え水溶き片栗粉でとろみを付ければできあがり。器に持って刻みネギを散らします。
【一口メモ】
- なんだかほっこりする味です。真冬の夜に食べると嬉しい一品だな。
- 味付けのコツはちょっと物足りないくらいなと思うところで止めること。煮汁が蒸発すれば少しずつ味が濃くなりますし、飽きずに最後まで食べられます。
- ゆずの果汁を少々食わると風味が変わって楽しいです。あと、オイスターソースをひと垂らし加えるとより中華風の味付けになります。
- 鶏肉は豚こまに置き換えてもOK。大根以外に里芋、人参やきのこ類を加えても楽しいですよ。さやいんげんなどを使えば色目も楽しめます。