「知ってまっか? 東京のラーメン屋では鶏の唐揚げがメニューにないんですって。ほな、東京の人は美味い唐揚げが食べたくなったらどこに行くんやろ?」
北森 鴻(きたもり こう)の裏京都ミステリーシリーズに出てくるセリフです。
東京のラーメン屋で鶏の唐揚げを売っていないかどうかは全店を回ったわけではないので知りようもないのですが、確かに昔ながらの町のラーメン屋さんは手軽な中華料理屋さんの機能を兼ね備えていたお店が多かった気がします。
一杯千円近いラーメン専門店が幅を利かす昨今、却ってそういった普段着のお店が懐かしくなったりします。
メインのラーメンをはじめどの料理もわりと平凡で中華街辺りのレストランの味など期待すべくもないのですが、「むしょうに炒飯が食べたい」とか「むしょうに麻婆豆腐が食べたい」といった時にリーズナブルな価格で行列を作ることもなく食べられるのはありがたい限りです。
この料理もそんなラーメン屋さんならメニューにありそう。
要は茄子と豚肉のオイスターソース炒めというやつです。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 豚こま:50g
- 茄子:半本
- ピーマン:半個
- 椎茸:1個
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- サラダ油:12g(大匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 酒:10g(小匙2)
【作り方】
- 豚こまは食べ易い大きさに切ります。にんにくはみじん切りにします。ピーマン、椎茸、玉ねぎは細切りにします。 ※茄子は空気に晒すとアクが出てくるので投入する直前まで切りません。
- 中華鍋にサラダ油とにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ち始めたら弱火にして茄子を5mm厚の半月切りにして投入し再び中火にして油を吸わせながら炒めます。
- 2.に豚肉、椎茸、玉ねぎを加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 3.に[調味料パート]を加えて絡めるようにしながら炒めます。水気が減ってきたらピーマンを投入してさっと炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 如何にも町のラーメン屋さんの味って感じですが、気取ったところがないので意外にこういった料理の方が飽きがこないかも。
- 野菜はありあわせでできるだけ多種類いれて下さい。ボリュームも増えますし、栄養バランスも良くなります。
- オイスターソースをウスターソースに変えると町のラーメン屋さんから定食屋さんの味に大変身(?)。スパイシーさで言えばこっちの方が上です。
- お肉も鶏や牛など冷蔵庫にあるもので済ませてOKです。