世の中には聞いている分には胸が膨らんでワクワクするのに実際見てみるとがっかりなんてものが往々にしてあるものらしいです。
有名どころでは日本三大がっかり名所。
「札幌の時計台」、「高知のはりまや橋」、「長崎のオランダ坂」だとか。
札幌のは思ったより小さい。
高知のは橋だけ残っていて堀が埋められているので全然橋っぽくない。
長崎のは坂に名前が付いているだけのただの生活道ということが理由らしい。
けど札幌の時計台なんて百葉箱の何倍も立派ですしあんなものだと僕は思うんだけどなw
日本があるなら世界の~もあるわけで、世界三大がっかりスポットは「デンマークの人魚姫」、「ベルギーの小便小僧」、「シンガポールのマーライオン」だそうな。
どれも思ったより小さいこと。
あと、人魚姫は背景が工場群でどう撮影してもそれが映り込んでしまう、小便小僧は高い位置に設置されているので撮影してもよくわかんないなんて理由が挙げられています。
ただ、マーライオンはリニューアルしてから評判が良くなったみたいですね。
つらつら書いちゃいましたが突き詰めればどれも観光客のワガママってだけな気がします。
そもそも観光名所というのはその歴史的背景を学んだ上で想像力を逞しくして楽しむものなのでは?
なんて学校の先生みたいなことを思っちゃうのです。
そう──風景や景観はそっと目を閉じて想像力を逞しくすればいくらでも楽しみようはあると思うのです。
けどね、買って帰った食材にがっかりした時、想像力でそれを補うのは厳しいんじゃないかなと思うわけで……
過日、いつものお肉屋さんに寄ったら「本日全品3割引き」という胸躍るような貼り紙が目に飛び込んできました。
千載一遇のこの機を逃す手はなし。
いつもより贅沢してもお財布から出ていくお金が変わらないというのはなんともすばらしい。
ということでいつもの牛バラスライスを素通りして肩ロース「スライス」を買ってみたのです。
で、帰宅して開封してみて愕然。
た、確かに「スライス」ですよ。
けど、お肉を菜箸でつまんだら向こうが透けて見えるとは聞いていない(涙)。
これじゃあしゃぶしゃぶにするしかないかなとも思ったのですが、なんかそれも悔しかったので見た目はリッチに見えるカツレツ風の揚げ物にアレンジしてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:16分-
- 牛ロースまたはももスライス:6枚
- ベビーチーズ(モッツァレラ):4個
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 揚げ油:適宜
- てんぷら粉:10g+適量の水
- パン粉:適宜
【作り方】
- 牛肉は横半分に切り塩、ブラックペッパーを薄くまぶします。これを1/3くらいが重なるようにして並べます。これに縦三等分にしたベビーチーズを2本載せくるくると巻きます。その際、両端はチーズを覆うように包み揚げ油にチーズが直接触れないようガードしましょう。
- 揚げ油を170度に温めます。待っている間に1.を水で溶いたてんぷら粉にくぐらせパン粉をまぶします。 ※てんぷら粉はできれば早めに溶いて冷蔵庫で冷やしておきましょう。
- 揚げ油が温まったら2.を投入して1分半揚げます。菜箸でひっくり返して更に1分半揚げればできあがり。 ※油の温度が下がってしまわないよう一度に揚げる個数は2、3個までにしましょう。
【一口メモ】
- 塩気の強いチーズと牛肉がマッチした揚げ物は満足感も満腹感もしっかり満たしてくれます。材料がそろっていれば手早く作れますので忙しい日のお菜におススメです。
- 焼き肉にするには薄すぎるお肉のボリュームアップ対策のヒントになるレシピです。チーズや野菜などを巻いてカロリーアップできる「油で揚げる」という調理法は鉄板ですね。
- チーズは高価なものである必要はなく安価なプロセスチーズで十分です。プロセスチーズとナチュラルチーズの違いは大雑把に言うと加熱処理しているかどうかなのですがこの料理はチーズを生ではなく揚げて食べるので安いプロセスチーズでも構わないと思うのです。何より肉に巻くという作業は軟らかなナチュラルチーズより硬いプロセスチーズの方が断然扱い易いです。