出張にせよ旅行にせよどこか知らない街に行った時の僕の楽しみのひとつは知らない飲食店に入ること。
そこでよそでは見たことのない料理に出会うことだったりします。
特に居酒屋は小鉢料理、小皿料理の宝庫。
ある程度、お約束の構成(献立)になってしまう定食屋以上に期待が高まります。
けど考えてみるとその楽しみは何も旅行をしないと味わえないものではないんですよね。
やろうと思えば毎日の食事で満喫することもできる楽しみなんです。セルフだけど……
このセルフというのが曲者で楽しみを味わうためには産みの苦しみを伴うことになるというジレンマが待っています。
週末に買ったささみが半分残っている。
ささみは鶏肉の部位の中でも傷みやすいのでさっさと使い切ってしまわねばなりません。
何かいつもと違った食べ方はできないかな。
と悩んでみても茹でて細かく咲いてタレをかける棒々鶏的なものしか思い浮かばない。
あるいはスープの具にする?
いや、それでは主菜にはならないし。
じゃあ、焼き鳥屋のように串に刺してグリルする?
なんかぐっと来ない──けど焼き物は悪くないかも。
ということでにんにくの風味をうんと利かせてまるごと炙り焼くというおかずを作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ささみ:2本
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 白ごま:適宜
[調味料パート]
- 塩:1g(小匙1/6)
- ホワイトペッパー:少々
- ガーリックパウダー:小匙1/2
[ソースパート]
- 大根:1cm厚の輪切り
- ポン酢:12g(小匙2)
- 柚子胡椒:小匙1/2
【作り方】
- ささみは筋を取りオリーブオイルをくぐらせて[調味料パート]をまぶします。これを魚焼きのグリルかオーブントースターで10分焼きます(途中でひっくり返します)。
- 1.をやっている間に[ソースパート]の大根をすりおろします。1.でくぐらせたオリーブオイルにこの大根おろしと[ソースパート]の残りを合わせてよく混ぜておきます。
- 1.を皿に盛り2.をトッピングして白ごまを散らせばできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃにんにくの風味が利いていて美味しいです。さっぱりしたソースも良い感じ。知らない居酒屋に入ってこんな皿が出てきたらいっぺんにその店を好きになりそう。
- 工程1.でオリーブオイルをくぐらせてささみの表面を油脂でコーティングすることでささみをぱさつかせずに焼き上げることができます。身がぱさつきやすい肉質の食材を焼く際のちょっとしたコツです。
- [ソースパート]に焼海苔や鰹節を混ぜ込むと風味が変わってまた楽しいですよ。