偏見かもしれませんが……、…………、いや、偏見なのですが、僕には洋食というと「肉料理」、和食というと「魚料理」という思い込みが少なからずあります。
なんか洋食と聞くとでっかいステーキをもりもり食べている外人さんが思い浮かんでしまって逆に和食と聞くとご飯に焼いた煮干しと味噌汁みたいなヴィジュアルが脳裏をかすめるのです。
けど、程度の差こそあれ似たような思い込みを持つ日本人は少なからずいるのではないでしょうか?(自己擁護)
未だに晩御飯のおかずに肉料理がないとむくれる旦那さんが一定数いると聞きます。
これは洋食=ご馳走(非日常)、和食=粗食(日常)という固定観念が前提にあって洋食といえばボリューム満点の肉料理というイメージが膨らんだ結果、肉料理がないうちの夕飯はごちそうじゃないという三段論法を脳内で成立させているからじゃないかと僕は睨んでいます。
けど、当たり前ですが欧米人も魚を食べます。
オイルサーディンは鰯の油漬けですしフランス料理のフルコースにも魚料理は欠かせません。
ペスカトーレ、ブイヤベース、パエリアなど日本でもおなじみのカジュアルな洋食でも魚介はふんだんに使われています。
ということで魚料理=和食というのは僕の偏った考えということで決定!偏った考えは矯正した方が良いのではと思うので時々思い出したように和食でよく使われる魚を主食材にした洋食を試作したりしているのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 塩サバ:半身
- 薄力粉:少々
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 玉ねぎ:1/4個
- オリーブオイル:4g(小匙1)
[ソースパート]
- トマト缶:150g
- にんにく(みじん切り):ひとかけ
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 白ワイン:30g(大匙2)
- 水:50g(カップ1/4)
- 粒マスタード:小匙1
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- サバは骨を抜き食べ易い大きさに切ります。これをキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り薄力粉、塩、ブラックペッパーを薄くまぶします。玉ねぎは細切りにします。 ※水気をきちんと拭き取ることで臭みを抑えられます。
- フライパンにオリーブオイル小匙1を入れて中火にかけてサバを皮を下にして焼きます。焼き色が付いたらひっくり返して同様に焼き一旦皿に取ります。
- 2.のフライパンの油を拭き取り[ソースパート]のオリーブオイルとにんにくみじん切りを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。
- 3.に[ソースパート]の残りを加えて中火にかけ混ぜながらひと煮立ちさせます。これを弱めの中火で3分煮込みます。
- 4.に[調味料パート]を加えてざっと混ぜ、サバを戻して弱火で5分煮込めば出来上がり。
【一口メモ】
- 違和感のない洋食に仕上がります。なんかサバって「焼き鯖」とか「さば味噌」といったいかにもな和食のイメージが強いのですがちゃんと洋食にもなるじゃん。
- 玉ねぎ以外に手持ちがあればしめじや舞茸などのきのこ類を足しても美味しいです。にんにくと一緒に小口切りにした鷹の爪を加えると辛めのソースにできますよ。
- 塩サバとは日本海で獲れたものを塩漬けにして京都に運ばれたもの──だったのは江戸の昔の話。今流通している塩サバの多くはノルウエー産などの輸入物です。なんだヨーロッパ人だってサバを食べるんじゃんと再認識させてくれますね。