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魚料理(洋食)

焼きアジのマリネ

僕は母方の祖父母とひとつ屋根の下で暮らして育ったのですが祖父はなんというか僕が物心ついた時からお爺さんでした。

計算してみるとその頃彼は五十台かもしかしたら四十台後半だったはずなので今の僕よりずっと若かったのですが……

なんかお爺さんでした。

ま、サザエさんの波平さんも54歳の設定であのビジュアルですからあの頃の4、50歳は今よりずっと老けて見えたのでしょう。

(余談ですがちょっと前に福山雅治が波平さんと同い年になったという話題でネットが盛り上がってたなw)

祖父は戦時中は徴兵されていて広島の連隊に居たそうなので除隊がもう少し遅かったらそもそも僕が生まれて来ることもなかったでしょう。

戦後は徳島で塩田をやっていて塩が専売制になったのを機に神戸に出て来たそうです。

直情型で瞬間湯沸かし器みたいな性格。

しょっちゅう祖母とは夫婦喧嘩をやらかしてばかりいる人ではありましたが普段はいたってマイルドで孫にはあたりが柔らかかったので僕も随分可愛がってもらいました。

大の競艇好きで週末はボートレースに出かけるのが常。

僕も何度か連れて行ってもらった記憶があります。

なんかでっかい時計が回っていた──くらいの記憶しかなくてそこが何をする場所かすらわかってなかったのですがw

明治生まれの彼が95歳で逝去したのは2005年のこと。

年なりに老化は進んでいましたが最期まで穏やかに暮らせてまあ大往生だったなぁと振り返って思います。

なぜ急にそんな祖父の話をつらつらと語っているのかと言うと──彼の好物が小鯛のささ漬けだったのです。

ささ漬けは塩をした魚(主に小魚)を酢〆にした料理でさっぱりした風味が特徴。

洋食だとマリネに少し似ています。

過日、冷蔵庫に残っていたアジを使って「焼きアジのマリネ」というお菜を作ったのですが焼けたアジを酸味を利かせたマリネ液に浸していてふとその酸っぱい匂いをかいだらささ漬けを連想しました。

ささ漬けから更に連想して祖父を思い出したという。

丁度お盆の季節ではありましたし20年ぶりに祖父がちょっと様子を見に来たのかな──柄にもなくそんなことを考えてしまいました。

【材料】(1人分) 

調理時間:23分-

  • アジ:1尾(小あじを使う場合は4尾)
  • 野菜類:玉ねぎ、人参、ピーマン、ミニトマトなど生食できてサラダに使えるもの
  • 塩:少々
  • 薄力粉:適宜

[マリネ液パート]

  • レモン果汁:15g(大匙1)
  • オリーブオイル:4g(小匙1)
  • 塩:1g(小匙1/6)
  • はちみつ:7g(小匙1)
  • ブラックペッパー:少々
  • タイム:少々

【作り方】

  1. オーブンを200度に予熱します。アジはぜいご(胴の中央にある硬い部分)をとって三枚におろし流水で優しく洗います。
  2. キッチンペーパーでアジの水気をふき取り塩少々を振って薄力粉を薄くまぶします。これを耐熱皿に身が重ならないように並べます。野菜類にミニトマトを使う場合は一緒に耐熱皿に入れます。オーブンが温まったら下段に入れて15分焼きます。
  3. 2.をやっている間に野菜類を細切りまたはスライスします。[マリネ液パート]を合わせてよく混ぜます。
  4. 焼きあがったアジとミニトマトを盛り付ける皿に移します(そのまま耐熱皿を使うのもありです)。アジの上に野菜類をトッピングして[マリネ液パート]をまんべんなくかければできあがり。

【一口メモ】

  • レモンをしっかり利かせた酸味の強いドレッシングがクセになります。暑い夏場にはもってこいの一皿ですよ。
  • 野菜類の中でもトマトは火を通すことで甘みと旨味が増すので一緒に焼きましょう。サラダ系の野菜ではありませんが茸類も一緒に焼いてしまえば使うことができるのでおススメです。
  • [マリネ液パート]はお肉などを使ったごちそう系のサラダのドレッシングにも使えます。脂っこさを程よく打ち消してくれてもりもり食べられますよ。

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