「え、日本人なのにアニメに詳しくないの?」
海外で日本人がいろいろ誤解されているという話は昔からよく聞きますが最近のトレンドはこれらしい。
『日本人はみんなアニメやマンガが好き』──いや、全然観ない人もいっぱいいるよと言いたくなりますよね。
そういえば1980年代くらいに「日本人はみんな忍術が使える」なんて風説もありました。
あれはアメリカで公開された映画「燃えよニンジャ」がヒットした余波だったと記憶しています。
今ではだいぶ認識が改まっていると思うのですが(というか思いたい)、以前は「日本人は毎日寿司や天ぷらを食べている」なんて思われているフシもありました。
当の日本人である僕らからしたら噴き出してしまうような笑い話です。
けど、同じことを僕らもやっている可能性があります。
「フランス人は毎日フルコースの料理を食べている」
なんて思っている人はいませんでしょうか。
──いやさすがにそれはないだろうという人でもじゃあフランス人が普段はどんな食事をしているかと訊かれたら返答に困る人は多いんじゃないかな。
フランスの国民食と呼ばれるものの中には僕らもすぐに思い付きそうな「牛肉の赤ワイン煮込み(ブッフ・ブルギニョン)」なども挙げられますが「カエルの足」なども定番です。
「げっ」なんて言うなかれ。
知らずに食べれば鶏のささみみたいなお肉ですよ。
同様にアメリカ人はピザかハンバーガーしか……以下略。
という風説がありますが意外に野菜もしっかり食べているみたい(中には本当にピザとハンバーガーだけで生きている人もいるらしいですが)。
中でも定番はオートミール。
カラス麦をフレーク化した食べ物で牛乳をかけて食べます。
これなんかとってもヘルシーですよ。
なんて風に国ごとに意外と知られていない国民食というのはあるみたい。
それを知ることはその国の生活を知る一助になるかもなんて考えるととても興味が湧きます。
で、今日のお題。
ポルトガルでは塩漬けのタラが国民食。
頻繁に夕飯に使われる食材で料理の種類も豊富なのだそうです。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 生鱈または塩鱈:2切れ
- じゃがいも(小):2個(中サイズなら1個)
- にんにく:ひとかけ
- 生パセリみじん切り:小匙2
- 卵:1個
- オリーブオイル:4g(小匙1)
- 塩:1g(小匙1/6)
- バター:6g(大匙1/2)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- じゃがいもは皮付きのまま5mm厚のいちょう切りにします。にんにくは厚めにスライスします。
- 冷たいフライパンにじゃがいも、にんにくを並べオリーブオイルを回しがけます。蓋をして中火にかけ時々ゆすりながら5分間蒸し焼きにします。待っている間に鱈を1cm幅の小口切りにします。卵はよく溶いておきます。
- 2.の蓋を取り、塩を振ってジャガイモの上に鱈を載せます。再び蓋をして中火で2分蒸し焼きにします。
- 3.の蓋を取り、バター、パセリの半量を加えて粗挽きブラックペッパーを振り鱈の身を崩しながらざっと炒めます。
- 4.に卵液を流し込んで半熟になるまで炒めればできあがり。お皿に盛ってパセリの残りを散らします。
【一口メモ】
- バターとにんにくの香りが食欲を刺激します。じゃがいもをたっぷり使っているので意外に腹持ちも良く主菜になりうる1品ですよ。
- 味付けのコツは塩加減。バターも使っているので控えめに。味がきつくない分、飽きが来なくて箸が進みます。
- 仕上げにレモンを絞ると酸味が加わって更に食欲がマシマシになりますよ。
- 本来は冬場、タラが旬の頃の料理ですがイマドキは冷凍技術が進んでいますので夏場の暑気払いにもおあつらえ向きの一皿だと思います。