料理に甘味を与えるというのは案外難しい技術です。
砂糖を加えれば確かに甘味は付きますが、例えばビーフシチューに甘味を加えたくて砂糖をドバドバ入れたら台無しになりますし、ラーメンの有名店が供するスープのほんのりした甘味も砂糖によるものではありません。
一つのやり方としては素材本来が持つ甘味を使うのがよろしいようで、特に根菜は意外に甘味を持っているものがあって侮れません。
大根も一日天日干しにするとぐっと甘味が増してこんな料理が作れたりするのですよ。
【材料】(1~2人分)
-調理時間:5分(天日干しの時間は含めていません)-
- 大根:1/3本
- オリーブオイル:少々
- アンチョビ:1本
- バルサミコ酢:5g
- 醤油:6g
【作り方】
- 大根は皮付きのまま1cmの輪切りにしてざるなどに広げ、一日天日干しにします。これをさいの目に切ります。アンチョビはみじん切りにします。
- フライパンにオリーブオイルとアンチョビを入れて中火にかけ香りが立ってきたら大根を加えて1、2分炒めます。
- 2.にバルサミコ酢、醤油を加えて絡めるように炒め水気がほぼなくなればできあがり。
【一口メモ】
- 大根は天日干しにすると甘味がぐっと強くなります。砂糖を一粒も加えてないのにほんのり甘くポリポリとお新香を齧るような食感も楽しいお惣菜になりますよ。
- なんかめんどくさそうと思うかも知れませんが天日干しは基本ほったらかしにするだけなので、ヒマはかかるけど手間はかからない料理です。
- これは洋風の味付けにしていますが、ごま油で炒めて酢と醤油で味付けすれば和風にもできますよ。