僕もやっちゃうことがありますが世の中には「年代自慢」みたいなのがあるようです。
例えば歴史上の大きな出来事が起きた時に既に生まれていた年代の人たちが「あの時は大変だったんだよ」と言ってみたり「へえ、●●が起きた時はまだ生まれてなかったんだ」なんてマウントまがいの発言をしてみたり。
けど冷静に考えると自分自身は偉くもなんともないんですよね。
ただ単にその時にはもう生まれていたというだけの話。
誰しも自分が生まれる年を選べるわけじゃないですからそれは自分が誇れることでもなんでもないはずなのです。
なのですが……
「サザエさんのアニメが放送開始した時、パパは小学生だったなぁ」とか
「こち亀の第一話がジャンプに載った時のこと今でも覚えているよ」なんて
娘に自慢げに話したりして僕はいったい何がしたいのでしょう(笑)
けどまあ来年還暦を迎える身ですからいろいろな歴史的「初めて」を見てきたのは事実です。
たとえばモスライスバーガーが新発売された時、僕は大学の研究室におりまして朝のコーヒーを飲みながら新聞を開いたら一面ブチ抜きの広告が目に飛び込んできてびっくりした覚えがあります。
その広告を見た感想は「美味しそう」とかそういうのではなくまずは「この広告はお金がかかってるなぁ。モスバーガーもかなり本気で売り込みかけているんだなぁ」でした──世知辛い。
ま、バンズが焼きおにぎりになっているバーガーはすごく美味しそうと思ったのも事実ですが。
そのライスバーガーより数年早くマクドナルドから画期的なサイドメニューが登場しました。
その名も「チキンマックナゲット」。
鶏肉を揚げたファストフードといえばケンタッキーの一人勝ちという時代。
骨付きで食べにくいフライドチキンの常識を覆してナゲットは骨なしだったのがすごく印象に残っています。
そしてケンタッキーに比べるとだいぶ安くてお手軽だったのです。
後付けで知ったのですがチキンマックナゲットを考案したのはルクセンブルク出身のアメリカ人シェフ。
日本の天ぷらを参考にしたのだとか。
うーんけど、ほぼ天ぷらの原型はないな。
蓮根が冷蔵庫に中途半端に残っておりましてどうやって食べようかと考えていた時にどうしたはずみかチキンマックナゲットが脳裏をよぎったのです。
そこでミンチと件のてんぷら粉を合わせましてこんな料理を作ってみました。
そういえばチキンマックナゲットと言えばひとつ忘れられない思い出があります。
マクドナルドにて──
- 僕「チキンマックナゲット5ピースください」
- 店員さん「今、切らしております。15ピースでしたらすぐにお出しできるのですが」
- 僕「あ、じゃあけっこうです」
……、よっぽどツッコミを入れたくなったのですが「あなたが売ろうとした15ピースは5ピース3箱にばら売りできますよ」という言葉をなんとか飲み込みましたw
【材料】(5ピース分)
-調理時間:6分-
- 蓮根:正味40g
- あいびきミンチ:40~50g
- 塩、ブラックペッパー:少々
- てんぷら粉:小匙2
- 揚げ油:適宜
- トマトケチャップ:適宜
【作り方】
- 揚げ油を170度に温めます。待っている間に蓮根をすりおろし、ミンチ、塩、ブラックペッパー、てんぷら粉を加えて5等分しナゲットの形に成形します。
- 油が温まったらナゲットを投入し1分半揚げます。ひっくり返して更に1分半揚げればできあがり。トマトケチャップをかけて戴きましょう。
【一口メモ】
- 表面はカリッカリ。中はしっとりで思った以上に売られているナゲットっぽく仕上がりました。冷めても美味しいのでお弁当のお菜にもおススメです。
- 味付はシンプルに塩、胡椒にしましたがお好みのスパイスを加えると風味が変わってまた楽しいです。食べ方もポン酢に浸けたりわさび醤油で食べるなどお好みで工夫してみてください。
- 蓮根は他の食材でも置換可能です。すりおろしたジャガイモを使うとよりスナック菓子っぽい仕上がりになります。水切りした豆腐をすりつぶして混ぜ込むとけっこうヘルシーな和風ナゲットになります。