フルーツ・ポンチのポンチとポン酢の語源は実は同じ根っこだったりします。
「ポン」しか合ってないやんとツッコみたくなりますが、オランダ語pons(ポンス)が転じてポン酢になったのだそうです。
元々は江戸後期に登場した焼酎に水、砂糖、肉豆蒄(ニクズク:ナツメグのことです)を加えたオランダ風カクテルのことをポンスと呼んだのが始まりで、時代が下って柑橘系の果物に酢などを加えて味を調えたものをポン酢と呼ぶようになったのだとか。
今では本来のポン酢に醤油を加えたポン酢醤油のことをポン酢と呼ぶ方が一般的になっていますよね。
洋食に味噌や醤油を隠し味として使うというのはわりとよくある手法ですが、ポン酢も洋食にはよく合います。
サラダのドレッシングとしても重宝しますし、スープにほんの少し加えると風味が変わって楽しいです。
ちょっと脂っこい炒め物の仕上げに使うとさっぱりして食べ易い料理に変身。
そんな発想でこんな料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- ジャガイモ:小3個、中なら2個
- ベーコンスライス:1枚
- 玉ねぎ:1/4個
- バター:12g(大匙1)
- 塩、ブラックペッパー:少々
- ポン酢:適宜
- ドライパセリ:適宜
【作り方】
- ジャガイモは皮を剥いて5~7mm厚の半月切りにします。これを耐熱皿に入れラップをかけて電子レンジの強で2分チンします。
- 1.をやっている間にベーコンは5mm幅の小口切りに、玉ねぎは細切りにします。
- フライパンにバターと2.を加えて中火にかけ、ベーコンがカリカリに玉ねぎがしんなりするまで炒めます(1分半くらい)。
- 3.にジャガイモを加えて軽く焼き色が付くまで炒めます。
- 4.にポン酢を回しがけ、よく和えながら水気がなくなるまで炒めればできあがり。お皿に盛ってドライパセリを散らします。
【一口メモ】
- すっごくさっぱりと仕上がって箸が止まりません。ジャーマンポテトのイメージを覆す、新感覚なお料理だなぁと感じました。
- 3.の過程でニンニクのみじん切りを加えると風味が増して更に箸が進むかも。
- ポン酢は洋食の炒め物、焼き物全般に活用できます。「また、この料理か」とうんざり顔の家族たちが一口食べたとたん顔つきが変わること請け合い。それを想像しながら料理をするのも一興です^^