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根菜の料理(洋食)

山芋のガリバタステーキ

仏教の影響で長らく獣肉を食べることが禁じられていたため日本にお肉を食べる習慣が根付いたのは明治以降のお話です。

薄切った牛肉を使った牛鍋は多くの人を魅了して「肉って旨い」と開眼した人も多かったみたい。

けど、厚切り肉を豪快に焼いて血が滴っていたりするステーキは抵抗感が強く「あれは外国人が食べるもの。日本人で嗜むものはいない」なんて当時の文献にも書かれていたりするそうです。

それでもステーキは特別なごちそうという認識はあったみたいで国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」や宮沢賢治の「オツベルと象」など文芸作品にも度々登場しています。

ビーフステーキが庶民の生活に本格的に浸透したのは第二次世界大戦後、アメリカの進駐軍がもたらした食文化です。

長らくレストランの高級メニュー(というか値段の高いメニュー)として認知されていましたがファミレスの登場で一気に身近な料理になった気がしますね。

 

で、気が付けば牛肉以外のものを使った「〇〇ステーキ」と呼ばれる料理も数多く登場しました。

ポークステーキやチキンステーキは言うに及ばず豆腐ステーキ、こんにゃくのサイコロステーキ、タケノコのステーキなどなど変わり種の野菜ステーキではキャベツをまるっと焼いたキャベツステーキなんて料理もあるみたい。

普段着の身近な食材を使って高嶺の花だったごちそう料理を手軽に楽しむというのは日本人のお家芸的アレンジ手法なのかもしれません。

それだけでなくこの料理のように低カロリーで体に良い栄養素をふんだんに含んだ食材を使うことで健康にも配慮したステーキが楽しめるのってステキじゃんと思ったりするのです(あ、最後のフレーズがなんか駄洒落っぽい(笑))。

【材料】(1人分) 

調理時間:8分-

  • 山芋:6cm
  • おろしにんにく:ひとかけ分
  • バター:10g
  • 刻み葱:少々
  • 七味唐辛子:適宜

[調味料パート]

  • 濃口醤油:12g(小匙2)
  • 味醂:12g(小匙2)

【作り方】

  1. 山芋は薄く皮を剥いて(皮の付近に栄養があるのでできるだけ薄く)1.5cm厚の半月切りにします。
  2. フライパンにバターとおろしにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたら山芋を重ならないように並べて両面こんがりと焼きます。
  3. 鍋肌から[調味料パート]を流しいれ山芋に絡めながら水気がほぼなくなるまで焼けばできあがり。器に盛って刻み葱を散らし七味唐辛子を振って頂きます。

【一口メモ】

  • 約束されたガリバタの風味が食欲をそそります。シャクシャクした山芋の食感も魅力的。箸が止まらない一皿ですよ。
  • お好みで[調味料パート]は醤油6g、味噌6gの配合にすると味が濃厚になります。仕上げに振るのは七味唐辛子以外に粉山椒もおススメ。
  • 付け合わせ的に茹でた人参やいんげんを一緒に焼くと更に贅沢な皿に進化しますよ。

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