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貝類、甲殻類、イカ、タコの料理(洋食)

いかとポテトのスペイン風炒め

横浜に越したばかりの頃、駅前の魚屋を覗いて驚いたことがあります。

「スルメイカがめちゃ高い!」

大阪の市場だと1杯、100円を切っていたものが倍近い値で売られている。

「これだから、関東の物価は……」

なんて、関西人らしい愚痴をこぼしましたっけ。

2021年、関西に戻ってきてその愚痴が如何にいわれなき"ディスり"だったかを思い知りました。

商店街の魚屋を覗いたら……。

「スルメイカがめちゃ高い!」

いつか呟いた愚痴をまた、口にしてしまいました(笑)

どうやら全国的にスルメイカが高騰しているらしい。

原因を調べてみたのですが乱獲や海流の変化が挙げられるようです。

それ以外にちょっと面白いのは──クロマグロが増えたから、というもの。

クロマグロは乱獲などの影響で資源量が危機的状況だったらしいのですが、ここ数年でかなり回復してきたのだとか。

ところが、クロマグロが増えたことで、彼らが餌にしているスルメイカをせっせと食べてしまって、今度はイカの資源量がヤバいことになっちゃった。

で、マグロが安くなった代わりに、スルメイカが高くなったらしい。

まさに、"風が吹けば、桶屋が儲かる"を地で行くような現象。

世の中、上手くいかないものです。

ただ、悪いことばかりでもなくて2025年秋は函館沖でスルメイカの豊漁が続いているというニュースを見かけました。

卸値も1kg/600円前後と去年の1/3程度に落ち着いているとか。

加工品の値下がりにはまだまだ時間がかかりそうですが、今年は生のスルメイカを使った料理がいろいろ楽しめるかも。

過日、なぜか魚介も売っている近所の八百屋で2杯で298円のスルメイカを発見。

かなり安かったのでつい買ってしまいました。

それで、ありきたりな和食だけではつまらないと思い、こんな料理を試作してみました。

しばらく、魚屋ではスルメイカを注意深くチェックしてみましょう。

意外な掘り出し物になっているかもしれませんよ。

【材料】(1人分) 

調理時間:8分-

  • やりいか(スルメイカでもOK):1杯
  • じゃがいも(中サイズ):1個
  • にんにく:ひとかけ
  • 鷹の爪:半本
  • オリーブオイル:12g(大さじ1)
  • ドライパセリ:少々

[調味料パート]

  • ナンプラー:6g(小さじ1)
  • 塩:1g
  • ホワイトペッパー:少々
  • 白ワイン:10g(小さじ2)

【作り方】

  1. じゃがいもは皮付きのまま横半分に切り、さらに縦に6つ割にします。これを耐熱皿に入れてラップをかけます。ラップに串で2、3箇所穴を開けて電子レンジの強(500W)で1分半、加熱します。
  2. 工程1.のレンチンと並行してイカの足を落としてワタを抜きます。胴はエンペラを付けたまま1cm幅の輪切りにします。頭の嘴を骨抜きで外して、足とともに食べやすい大きさに切ります。にんにくはみじん切りに、鷹の爪は小口切りにします。
  3. フライパンにオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を合わせて弱火にかけ軽く踊り出すまで温めます。これにじゃがいもを加えて中火にし、1分炒めます。
  4. 3.にイカと[調味料パート]を加えてさらに1分炒めます。強火にして白ワインを振りかけ、さっと混ぜればできあがり。皿に盛って、ドライパセリを振りかけていただきます。

【一口メモ】

  • ナンプラーのクセのある風味と塩気が食欲をそそります。アヒージョ的にたっぷりめに使ってあるのでオリーブオイルの旨味も堪能できますよ。
  • 本式のスペイン料理ではアンチョビを使いますが、わざわざ買ってくるのももったいないので、家にあったナンプラーを代用しています。もしイカの塩辛の手持ちがあれば、それを数切れみじん切りにして加えても代用できますよ。
  • 工程2.で抜いたイカのワタは傷つけないようにラップで包んで冷凍すればルイベにできます。薄い輪切りにしてそのままおつまみにしちゃいましょう。ただし、寄生虫の問題がありますので2日以上、冷凍庫に入れっぱなしにしてください。より簡単な料理としては耐熱皿に入れてオーブントースターで5分ほど焼くとそのままおつまみにできます。塩気が物足りない場合は醤油をひとたらし、してください。
  • 鷹の爪を一緒に炒めているのであとからじわっと辛味がやってきます。辛いものが苦手な方は抜いてください。

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