僕の祖母は園芸が趣味で特に一時期は食用の植物を育てるのに凝っていました。
柿やビワは引っ越した時からありましたが、それ以外に蜜柑や金柑、茄子、トマト、キュウリ、いろいろ植わっていましたね。
今でも実家に行くと自家製の食材をおすそ分けいただくのですが、少し問題が……
うちの母は程度というものを知らない人なのです。
たとえば、「ローズマリー要る?」と訊かれて「要る」などと答えようものなら、籠いっぱいにローズマリーを摘んでくれます。
ご存知の通り、ローズマリーはスパイスに使うハーブですので一度に使う量はほんの少し、その量はどう考えても僕の人生で使い切れる量じゃないだろうというボリュームをくれるのです^^;
数年前の暮れに里帰りした時も「柚子要る?」と訊かれたので「要る……けど、ちょっとで良いよ」とお願いしたのですが、10個ばかりも下さいました。
ご存知の通り柚子はそのまま食用には向きません。
当時、単身赴任の身だった僕としては10個は結構多いのです。
ということで、その年は2月になっても未だにせっせと柚子料理を作っていたりするのでした^^;
【材料】(2人分)
-調理時間:1日-
- 鶏もも肉:1枚
- 塩:適宜
- 粉山椒:少々
- 柚子の皮の千切り:半個分
[つけ汁パート]
- だし汁:100g(1/2カップ)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 薄口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:36g(大匙2)
- 酒:30g(大匙2)
- 水飴又は砂糖:6g(小匙2)
- 柚子果汁:小1個分
【作り方】
- [つけ汁パート]を合わせて良く混ぜます。鶏の皮にフォークで二十か所ほど穴を開け、観の側から数か所包丁目を入れておきます。
- ビニール袋に[つけ汁パート]と鶏肉を合わせて一晩漬け込みます。夜食べたい場合は朝一番でこれをやっておきます。
- 魚焼のグリルの網をよく熱し、2の鶏肉を皮が上になるように乗せて、塩少々ふりかけてから表面が焦げすぎないように注意しながら焼きます。
- 3.を裏返して塩少々をふり、黄金色になるまで焼きます。包丁で食べやすい大きさに切り分けて皿に盛りつけ、山椒を振ってゆずの皮を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- ちょっとお澄まししたような上品な焼き鳥です(焼き鳥って言うなよ^^;)。ほんのりと香る柚子の風味が楽しいです。
- 幽庵焼きのつけ汁は焦げやすいので火は弱めの中火でじっくりとがコツ。あと、万一、火が通り切っていなければ電子レンジで1分チンして下さい。
- [つけ汁パート]は捨てるのは勿体ないので、お肉などの炒め物にでも転用して下さい。今回はとろみを付けてにゅう麺にかけて戴きましたがとっても美味しかったです。