歯磨き粉が切れそうなので新しいのを買ってきました。
で、いよいよチューブから出てこなくなったので交換しよっかなと思ったのですが、ふと思い立ってチューブを丸めてぐっと押し出すとまだたっぷり出る。
なんだまだ使えるじゃん。
危ない危ない捨てるとこだった。
もったいないじゃん。
Mottainai
はノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイさんが来日した際に出会った「もったいない」という言葉に感銘を受けて世界共通語として広めた言葉です。
けど残念ながら日本人の心に宿る「もったいない」の精神は今は昔の話になってしまった気がします。
受け取った封筒をばらして裏返し、また貼りなおしてもう一度封筒として使う。
煮物の出汁を再利用する。
ご飯はしゃもじに付いた最後の一粒まで口に入れてありがたく戴く──そんな生活を今でもしている人は少ないでしょう。
それだけでなく料理に好き嫌いを言う。
あまつさえ嫌いなおかずを食べ残す。
まだ使えるものを気に入らないからという理由で捨てて新しいものを買うなんてことはありふれた光景になってしまいました。
少しずつでもできることから戒めていかねばと自省する今日この頃です。
ほうぼうが格安だったので買って帰って唐揚げにしました。
けど、下ごしらえとして三枚におろして身を骨から外しますので当然中骨が残っちゃいます。
普通は猫のえさにでもするか捨てる部位なのですが、これホントに捨ててしまうしかないのか?─なんとなく僕の心の中の「もったいない」精神がうずいたのです。
いや、アジの唐揚げなんて低温でじっくり揚げて頭から骨までバリバリ食べちゃうじゃん。
だったらこれも食べられないわけがない。
ということでおっかなびっくりではありますが魚の骨の唐揚げ、骨せんべいに挑戦してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- 魚の中骨:1尾分
- 酒:10g(小匙1)
- 揚げ油:適宜
[衣パート]
- 片栗粉:9g(大匙1)
- 塩:1g(小匙1/6)
【作り方】
- 魚の中骨は大きければ半分に切って酒を振り10分置きます。待っている間に[衣パート]の片栗粉と塩を合わせてよく混ぜておきます。
- 1.の工程のラスト2分くらいから揚げ油を温め始めて160度の低温に温めます。
- 魚の中骨に[衣パート]をまぶして揚げ油に投入し160度をキープしつつ10分揚げます。これを一旦引き上げます。
- 揚げ油の温度を180度に上げて魚の中骨を戻し2分揚げればできあがり。
【一口メモ】
- もしかして硬いかなとちょっとびくびくしながらパクっ! めっちゃサクサクで口の中で簡単に砕ける。まさにせんべいのような食感でした。そしてシンプルな塩味がクセになる美味しさです。
- 今回はほうぼうを使ったのですが中骨だけでなく頭も揚げてみました。こちらも問題なくバリバリ食べられましたよ。まさに「もったいない」精神を具現化したような料理。いや、これは捨てたら罰が当たります。
- 骨せんべいは他にもアジ、イワシ、太刀魚などで作ることができます。ちょっと贅沢なところでは鰻の骨せんべいなんかも良いおつまみになりますよ。
- [衣パート]
- にブラックペッパーなどお好みのスパイスを加えると風味が変わって楽しいです。ポテチの各種フレーバーよろしくいろいろ試してみてください。