サワラは漢字では魚編に春「鰆」と書きます。
「春告魚」と書いてサワラと読ませたりもします。
(注:春告魚はニシンをはじめとして地方によって数種類の魚に充てられる呼び名です)
そのわりには関東では冬が旬で一番脂が載って旨いと好まれます。
サワラを春告魚と呼ぶのは主に関西。
関西ではサワラの旬は春なのです。
うちの近所のコープさんではこのサワラがなぜか年中売られていてしかもよく2割引きとかの札が付いていたりします。
どの季節に食べてもけっこう美味しいのに不人気なのかな?
ちなみに名前の由来は細身の体型から「狭(さ)」「腹(はら)」と充てたことから来ています。
とある週末。
例によってコープさんで2割引のサワラを購入。
バター焼きにするか酒蒸しにするか迷ったのですが日本酒が呑みたい気分だったのでこちらに軍配が上がりました。
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- サワラ切り身:1切れ
- 白ネギ:10cm
- 酒:30g(大匙2)
- 刻みネギ:少々
- 生姜:スライス1枚
[立て塩パート]
- 水:200g(カップ1)
- 塩:6g(小匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- ポン酢醤油:18g(大匙1)
【作り方】
- [立て塩パート]をボウルに合わせて塩を溶かします。これにサワラを浸けて10分おきます。 ※海水と同じ3%の食塩水に魚を浸ける技法を立て塩と呼びますが身が引き締まり臭みを取る効果があります。
- 1.をやっている間に白ネギを2mm厚の小口切りにし料理を盛る皿に敷き詰めます。1.が10分経ったらサワラを引き上げキッチンペーパーで水気を拭いてこの皿に盛ります。上から酒大匙2を振りかけます。
- 蒸気の上がっている蒸し器に2.を入れて強火で10分蒸します。皿を取り出し皿に溜まった水気を切ります。(熱いのでやけどに注意)
- 3.をやっている間に生姜はみじん切りにします。[調味料パート]を3.に回しがけて刻みネギと生姜を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- 身がもっちりしていてなんとも贅沢な味わいです。味付けはポン酢のみだと酸味がちょっときつく感じるので醤油と合わせてみました。
- 白ネギと合わせて酒蒸しにすることで魚の臭みを取ることができます。更に生姜、青ネギの香味で風味が良くなります。手持ちがあれば茗荷のみじん切りを加えるということなし。
- サワラはサバの仲間の青み魚。なのでこの料理はサバや秋刀魚などでも美味しく作ることができますよ。