巷ではセカンド冷蔵庫というものが流行っているらしい。
冷蔵庫に入れるものが多すぎて入りきらなくなり、もう1台ほしいなという需要にお応えする家電ですね。
いやいや、食料を買う量を加減した方が良いのではと思わないでもないですが……この需要が生じる一因は冷凍食品にあるようです。
凍った状態で保存するので日持ちがするしあれば便利ということでついつい買い過ぎちゃう
→あっという間に冷凍庫がいっぱいになる→もう1台冷凍庫を買う
→また、いっぱい買ってくる
→2台目もいっぱいになるという悪循環を感じるのですが(笑)
そのうち冷蔵庫が5台も6台もある家庭ができるんじゃないかしらん。
なんていらん心配をしてしまいます。
とまれ、冷凍食品の発明は偉大です。
今や電子レンジに入れてスイッチを押せば数分で完成品の料理が食べられる時代。
冷凍食品によって僕らは調理という作業から解放されました。
イマドキの冷凍食品はバラエティーも豊富。
お店のメニューに並んでいるような料理の大半がレンチンでできるようになったことは大いなる福音だと思います。
けど、冷凍食品にも勿論デメリットはありまして──曰く添加物が多いそうですし、栄養も偏りがち。
味付けが濃いので塩分も心配です。
割高なものも多いし、何より生の食材から作った料理に比べるとどうしても風味や食感が劣ります。
美味しいものが大好きな僕からするとこの「風味や食感が劣る」というのはちょっと耐え難い。
なので、この料理のように冷凍食品のラインナップに並んでいそうなものでもきちんと自作することを心掛けているのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 山芋:4.5cm
- 豚ロース薄切り:6枚
- 片栗粉:適宜
- サラダ油:6g(大匙1/2)
- (お好みで)粉山椒:適宜
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:12g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
- 酢:5g(小匙1)
【作り方】
- 山芋は皮を剥き1.5cm厚の半月切りにします。これを豚ロース肉で巻き、片栗粉を薄くまぶします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ1.を巻き終わりが下になるように並べて1分焼きます。これを90度倒してまた1分焼くを繰り返し全部の面に焼き色を付けます。
- 2.に[調味料パート]を鍋肌から流しいれ肉巻きを転がして照りを付けながら水気がほぼなくなるまで焼けばできあがり。お皿に盛ってお好みで粉山椒を振ります。
【一口メモ】
- 濃厚な甘辛風味がたまりません。肉はジューシー、山芋は半生でシャクシャクした食感が残っているので楽しいですよ。
- 味付けのポイントは酢。ほんの少し加えるとくどくなりがちな照り焼き味がキリッと味を引き締めます。
- 調理のポイントは工程3.の[調味料パート]を加えてからの火加減。火が強いとあっという間に焦げるので、ちょっと弱めにしてじんわり火入れするのが美味しく作るコツです。
- 肉巻きを盛った後にフライパンに残った煮汁は美味しいソースになりますので大ぶりのスプーンでこそげて料理にかけましょう。
- 付け合わせはちぎったレタスや千切りキャベツがおススメ。ドレッシングで味付けしたものを皿に敷き詰めてその上に肉巻きを盛り付けましょう。
- 冷めても美味しいのでお弁当のお菜にもおススメです。
- 冷凍食品でも似た製品はありそうですが食感が段違いに良いです。実はたいした手間がかかる料理でもないのでできれば自作しましょう。