数年前、「グラゼニ」というアニメが放送されていました。
「グラウンドには銭が埋まっている」というのが口癖のプロ野球選手が主人公のお話です。
野球を扱ったアニメは今までにも星の数ほどありましたが、本職のプロ野球の選手たちから見ればどれも所詮「お話」にしか思えなかったそうです。
けど、本作は「ようやく俺たちが見てもうなずける作品が登場した」と言わしめたとか。
タイトルが示すように物語のテーマはプロ野球界のお金の話。
年俸制の生々しい事情が語られます。加えて厳しい選手生命の話など。
ここぞという場面で三振したら即二軍落ちになるなんてこともあるみたい。
要は戦力になるかどうかがそれだけシビアに見られているのでしょう。
で、主人公のポジションは中継ぎ投手、年俸2000万円。
1試合で1イニングしか投げないこともあるから楽な仕事っぽく見えるけど、いつでも登板できるよう試合開始から肩を作っていくので実は先発投手より投げている球数は多いらしい。大変だ。
加えて中盤の絶対打たれちゃまずい局面で登板させられるのですから重責です。
けど、そんなプレッシャーを物ともせず「ここが仕事のしどころ」と言い切ってしまうあたりはさすがのメンタル。
で、キャッチャーのサイン一つで「あと、5cm下」とか「3cmインコース」とかに投げ分けてしまうのですからやっぱプロは違うなと思ってしまいます。
料理の世界でも似たようなアレンジはあって定番のおかずにほんの少しだけカーブやシュートを加えるだけでまるで違った風味に
仕上げられたりします。
冷蔵庫に生姜焼き用のお肉があったのですがそのまま生姜焼きにしたのではつまんない。
野菜室を覗くとニラが半束残っている。これを合体させてちょっと餃子チックな風味の焼肉を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 豚ロース(生姜焼き用):8枚
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 薄力粉:適宜
- ニラ:半束
- キャベツ:数枚
[ソースパート]
- おろし生姜:ひとかけ分
- 濃口醤油:27g(大匙1.5)
- 味醂:27g(大匙1.5)
- 酢:5g(小匙2)
- 砂糖:6g(小匙2)
- 味の素:ひとふり
【作り方】
- 豚肉は半分に切り塩、ブラックペッパー、薄力粉をまぶします。ニラは1cm幅の小口切りにします。キャベツは千切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ肉を投入して両面焼き色が付くまで焼きます。皿に肉とキャベツを盛り付けます。
- 2.のフライパンにニラを入れて中火にかけしんなりしてきたら[ソースパート]を加えて絡めながら水気が半分程度になるまで炒めます。
- 3.を2.にたっぷりかければできあがり。
【一口メモ】
- 使っている材料がほぼ同じなので見た目は生姜焼きっぽいのに風味は餃子っぽくなります。ちょっと不思議な感じ。
- 付け合せの野菜はキャベツだけでなくレタスやトマトなんかもありですよ。
- 味の素を使うのは邪道と言われそうですがこのひとふりで旨味がぐんと変わるのも事実。僕はわりと抵抗なく使っています。