鶏肉を串に刺して焼いたものを『焼き鳥』と呼ぶのに対して関東では豚肉の串焼きを『焼きとん』というそうです。

理にかなった呼び名なのですがあまり耳馴染みがないなぁ。
室蘭名物の『室蘭焼き鳥』はこの伝でいくと正しくは『室蘭焼きとん』と呼ぶべきなのでしょうね。
名前は焼き鳥ですが使われるのは豚肉又は豚のモツです。
一般的にはこれと玉ねぎを交互に串に刺して焼き、特製のタレに浸けて戴くスタイルの料理です。
その歴史は昭和初期の頃、食糧増産のために室蘭では養豚がさかんに行われていたらしく、串焼き屋の屋台がこのお肉(当初はモツだった言う説もあります)の串焼きをメニューに入れたのが評判になったというのが発祥のようです。

ちなみに、なんと室蘭焼き鳥は埼玉の東松山市と愛媛の今治市と並ぶ『日本三大焼き鳥』の一つだそうです(って、こういうのは言った者勝ちだもんなぁ)。
更にちなみに、東松山市の名物は味噌だれの豚かしら焼き。
今治の人気アイテムは鶏皮……
って、どれも普段自分たちがイメージする「ふつーの焼き鳥」からかけ離れてるんですけど^^;
とまれ、少し前から興味があったので作ってみました。
【材料】(6串分)
-調理時間:15分-
- 豚バラブロック:1cm幅のスライスを6枚
- 玉ねぎ:1/4個
- 塩、ブラックペッパー:少々
[タレパート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 黒砂糖又は甘藷糖:6g(小匙2)(なければ同量の砂糖)
- 蜂蜜:4g
- 水溶き片栗:6g(小匙2)+水少々
【作り方】
- 豚肉のスライスを三等分します。玉ねぎはくし形に切ります。串に豚→玉ねぎ→豚→玉ねぎ→豚の順に刺して塩、ブラックペッパーを振ります。
- 1.を魚焼のグリルで5分くらい焼きます。
- 2.をやっている間に[タレパート]の水溶き片栗以外を合わせて電子レンジの強で1分チンします。これに水溶き片栗を加えてよく混ぜ、電子レンジの強で20秒チンして素早く取り出しよく混ぜます。
- 2.をバットに並べて3.を刷毛で塗ればできあがり。
【一口メモ】
- 角煮もそうですが、豚バラに甘辛というのは鉄板ですね。これは日本人が大好きな味だと思います。
- 砂糖類は黒糖が甘藷糖がコクがあってお薦め。ただ、わざわざ買ってくるほどのものでもないです。
- 今度は豚のモツでやってみようかな。クセがあるので複雑な味が楽しめそうです。近頃はトントロをメニューに入れてる店もあるそうですよ。

