新しい街に引っ越してすぐの楽しみといえば僕なら「ご近所探検かな」と即答します。
まずは徒歩で散歩。
細い路地も漏らさず覗いて回って小さな飲食店や個人商店などを見つけてはメニューや商品をチェックする時のワクワク感がたまりません。
その土地ならではのお菓子なんて売っていたらついつい手が伸びてしまうかも。
それから自転車に乗って少し行動範囲を広げて病院、図書館、商業施設などの位置を把握して頭の中の地図をアップデートするのもオリエンテーリングめいて格好のレクリエーションになります。
そうして1年ばかりも暮らせばそこはもはや「新しい街」ではなく「馴染みの街」になっている……
はずなのですが。
案外目と鼻の先にあるものを見落としていたりしてするものなのです。
で、1年越し、2年越し、時には3年、5年越しに新発見をすることだってあるんですよ。
うちの近所のスーパーが丁度そんな感じでした。
自転車なら1分。
徒歩でも5分あれば行ける距離なのに動線から微妙に外れていて(そっちの方向に行くことがなくて)僕がそのスーパーに気づいたのは尼崎に引っ越してきてから1年近く経った頃のことでした。
そこそこ大きなお店なので品ぞろえは駅前スーパークラスに豊富なのですがそのお店の一番の特徴は店内調理したお惣菜の豊富さ。
特に「今夜はおうち居酒屋」というポップが立っているコーナーに並ぶおつまみ類の品揃えには目を見張るものがありました。
初めてそのコーナーを見つけた時なんか無駄にいろいろ買い込んでホントにおうち居酒屋をやってしまったもんなぁw
今ではそのスーパーもすっかり普段使いのお店になってしまって言うほど目新しさはないのですが198円均一のおつまみコーナーは愛用しています。
特にそこで売っている博多名物「酢もつ」はけっこうたっぷり入っているのでお気に入り。
けどね。
よくよく考えてみたらこれってボイルしたモツをポン酢で和えただけの料理じゃないですか。
もしかして自作したらめちゃくちゃ安くできるのでは? なんて思い至ってしまったのです。
で、思い立ったが吉日。
尼崎商店街にて格安のモツを購入しまして試作してみました。
めっちゃ安く作れちゃった。
【材料】(1人分)
-調理時間:47分-
- 豚モツ(部位はお好みで):100g
- 塩:6g(小匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 薬味:炒り胡麻、七味唐辛子、刻み葱など適宜
[調味料パート]
- ポン酢醤油:15g(大匙1)
- 柚子胡椒:チューブ1cm分
【作り方】
- モツを1.5cm角程度に切ってバットに入れ塩をまぶして冷蔵庫で30分置きます。これに酒を振って10分置きます。
- モツを茹でる湯(分量外)を沸かします。湯が沸いたらモツを加えて蓋をせずに強火で2分ボイルします。茹で上がったらざるに揚げて湯切りします。
- ボウルに2.と[調味料パート]を合わせてよく和えます。器に盛り付けて薬味を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- コリコリした食感が楽しいおつまみです。ポン酢のさっぱりした風味も良き。箸でちょっとずつつまんで食べられるのが酒飲みにはありがたい。
- 工程1.で塩や酒をまぶすのはモツの臭みを抜くためです。ちょっと面倒なのですがこれをやるのとやらないので仕上がりの風味が格段に違ってきますので必ずやってくださいな。
- 牛もつを使っても美味しく作れます。それ以外にも豚や鶏の軟骨を使っても楽しめますのでいろいろチャレンジしてみてください。