料理にあまり興味がない人には認知されていない気がするのですが乾物って高いですよね。
手間もかかっているし、温度、湿度の管理もしなければいけないので当たり前なのですが、それでも高い。
知らない人が値札を見たら騙されているんじゃないと思うくらいに高いです。
けど、実は乾物って業者の専売特許でも何でもなくて案外簡単に家でも作れちゃうんですよ。
特に冬場、晴れの日が多い太平洋側の地域に住んでいるのならば、その恩恵を利用しない手はありません。
過日、野菜室に置きっぱなしにしていた大根がしわしわになっていました。
水に浸けて戻すことも考えたのですがなにげにでかくて場所ふさぎ。
逆の発想で切り干し大根にしてしまえと思い立ち、拍子木に切って天日干しにしました(市販品は糸のように細く切っているやつが多いですが、僕はこりこりした食感を楽しみたいのでちょっと太めに切ります)。
まる2日かかりましたがしっかりドライな切り干し大根ができました。
で、せっかくなのでこんな料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 切り干し大根:20~30g
- 水:100ml(0.5カップ)
- 薄揚げ:1/4丁
- 人参:3cm分
- ごま油:少々
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:12g(小匙2)
- 砂糖:4g(小匙1強)
【作り方】
- 切り干し大根は水0.5カップに浸けて10分置きます。薄揚げは5mmの小口切りにします。人参はスライスして更に細切りにします。
- 10分たったら切り干し大根は引き上げて水気をギュッと絞ります。戻した水は使うので取っておきます。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけ切り干し大根を加えて2分ほど炒めます。更に薄揚げ、人参を加えてさっと炒めます。
- 3.に切り干し大根の戻し汁と[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせ、火を弱めて水気がほぼなくなるまで煮ればできあがり。
【一口メモ】
- 口に広がる旨味がハンパないです。大根は干すことで旨味が凝縮されるというのを実感できる一皿。およそ2日かけて天日干しにしたかいがありました。
- 味付けは砂糖を心持ち強めにして甘めに寄せるのがお薦め。和食全般に言えるポイントですが味に迷ったら甘めに寄せると美味しく感じます。甘いは旨いなのです。
- 小松菜などの葉菜を混ぜ込むのもあり、さっと湯をくぐらせた春菊を合わせると複雑な味が楽しめそうです。
- お肉系がなくて物足りないという方は、鶏の胸肉かささみを炙っておいて工程4で合わせて下さい。