「日本で一番高い山は?」と訊かれたら誰もが「富士山」と即答できます。

ならば、「日本で二番目に高い山は?」と訊かれてどれくらいの人が答えられるでしょう。
ちなみに答えは山梨県にある北岳(きただけ)です。
日本百名山のひとつらしいのですが、答えを聞かされてなお、ピンときませんよね(笑)

一番と二番の差はそれほどに大きいんだなと思わされます。
それは人物でも同じで、例えば世界で最初に電話機を発明した人は?
と訊かれたら日本人でも「グラハム・ベル」と答えられる人は多くいます。
けど、ベルと全く同じ範囲で特許申請しながらたった2時間申請が遅かったために電話の発明者になれなかった人がいます。
その名はエリシャ・グレイ。
アメリカの発明家ですが、これまた彼の名を知る日本人は少ないでしょう。
皮肉なことにその時代に既に電話機があって、グレイがその電話を使って特許を申請できていれば結果は違っていたでしょう(って、その電話は誰が作るねん(笑))。

けどまあ、2時間とはいえ先は先。
電話の発明者としてベルの名前が多くの人の記憶に留められるのは正当なことといえます。
世の中にはさらに理不尽なことに間違いなく一番手だったにも関わらず、なぜかそれをあまり知られていない人やモノもあるのです。
過日、友人と居酒屋で飲んでいた時の話。
「日本でポテトチップスが発売されたのはいつ頃だろう」
という話題になりました。

昭和の昔なら「うーん、よくわからんけど戦後やろ」くらいで話は終わっていたでしょう。
けど、令和の今は気になったらすぐにスマホで検索できる便利な時代。
パパっと調べてみると1962年であることがすぐにわかりました。
ところが……
「えっ、湖池屋? カルビーちゃうのん」と二人で絶句したという。
ポテトチップスといえばカルビーという印象が強かった僕らは、湖池屋は完全に後発メーカーだと思い込んでいたのです。

これなどは「間違いなく一番手だったにも関わらず、なぜかそれを知られていない」モノの好例でしょう(って、僕らが無知なだけかもしれませんが(笑))。
ちなみにカルビーは湖池屋が国産初のポテチを販売した2年後の1964年にかっぱえびせんを新発売。
大ヒットを飛ばします。
けど、ポテトチップスの発売は1975年。
湖池屋より13年後の後発組だったようです。

で、湖池屋が新発売した国産第一号のポテトチップスのテイストはのり塩。
戦後、すぐにアメリカからポテトチップス自体は日本に入ってきていたのですがほとんどが塩味だったらしい。
もっと日本らしさを出したいという創業者の思いで辿り着いたのがこの味だったとか──飲み屋のカウンターで友人とスマホを眺めながらトリビアの泉の「へえ」ボタンをいくつか押しちゃいました。
過日、冷蔵庫に残っていた蓮根を使って、こんなスナック菓子っぽい料理を作りました。
のり塩味を開発していた当時の湖池屋の開発スタッフも、こんな味を何度も試していたのかなと考えたら少し親近感を覚えました。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 蓮根:150g
- 片栗粉:12g(小さじ4)
- サラダ油:48g(大さじ4)
[シーズニングパート]
- バター:5g
- 青のり:小さじ1
- 塩:ひとつまみ
- 味の素:ひとふり
- 蜂蜜:3.5g(小さじ1/2)
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 蓮根は5mm厚の半月切りにして片栗粉をまぶします。 ※揚げ焼きにするので皮付きのままでOK。仕上がりは茶色くなるので酢水に浸ける必要もありません。
- フライパンにサラダ油を張って強火で1分温めます。油が温まったら蓮根を重ならないように並べます。中火で片面1分、ひっくり返してさらに1分揚げ焼きして引き上げます。待っている間にボウルに[シーズニングパート]を合わせておきます。
- 2.が熱いうちに[シーズニングパート]のボウルに入れて、よく和えればできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃスナック菓子っぽい一品。もちろん、おかずにもなりますがおつまみ向けの料理です。子供さんのおやつにしても喜ばれると思いますよ。スナック菓子も高くなってきていますので、家計節約にも一役買ってくれます。
- この料理の段取りポイントは前の手順と次の手順をかぶせて時短させること。例えば1.で蓮根を切っている間に2.のサラダ油の温めを始めましょう。2.の揚げ焼きをやっている間に3.で使う[シーズニングパート]をボウルに合わせましょう。こうすれば数分でパパっと作ることができますよ。
- 味の要は[シーズニングパート]の塩の塩梅(あんばい)です。蓮根の量によって味の濃淡がかなり変わりますので、少なめに使って味見しながら調整してください。
- [シーズニングパート]で使う調味料は一例です。他にも粉山椒、粗挽きブラックペッパー、七味唐辛子など使うと味が変わってまた楽しいです。アイデアに困ったら製菓メーカーのサイトにアクセスしてポテトチップスのラインナップを見てみましょう。斬新なアイデアのオンパレードで目から鱗が落ちること請け合いです。

