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カレー

酢豚カレー

東野圭吾の名作ミステリー「流星の絆」はクドカンの脚本でコミカルなテレビドラマに仕立てられました。

両親が惨殺されて孤児になった3人の兄妹が長じて詐欺師になるというなんとも重たいストーリーを軽妙なテンポで描いて救いの光を当てた手腕には唸らされました。

物語の中盤、両親を殺した犯人を見つける重要な手がかりとしてハヤシライスにスポットが当てられます。

犯人は殺された父親が考案したハヤシライスのレシピを盗んでいった模様。

主人公の長兄は洋食店をはしごしてその店のハヤシライスの味を見て回ります。

その中の1エピソードで本編には直接関係してこないのですが印象に残ったシーンがありました。

「このハヤシライスはずいぶんさっぱりしていますね」

ハヤシライスを食べた主人公がウエイターに尋ねます。

「この店は近くに中華街がありますので脂っこいものを食べられているお客様が多いのです。なので酢を加えたさっぱりとしたソースを考案しました」

ウエイターの答えを聞いて思わずテレビにツッコミを入れたくなりました。

『ちょっと待てぃ。たった今、中華街で食事をしてきた人の何割が洋食屋をはしごしてハヤシライスを食べると思ってるねん』

ま、普通は別の日にしますよね。

むしろ、中華料理を楽しみにして来ている人を当て込んで中華料理の要素を取り込んだ洋食を出したほうが理にかなっているのでは?

そんなことを考えながらこの料理を作ってみました。

【材料】(2人分) 

調理時間:60分-

  • ご飯:2膳分
  • 豚ももブロック:200g
  • 玉ねぎ:1/2個
  • 人参:半本
  • 干し椎茸:2本
  • ピーマン:1個
  • 片栗粉(豚肉用):適宜
  • 揚げ油:適宜
  • サラダ油(炒め用):少々
  • カレールウ:1/4箱

[豚肉の下味パート]

  • 濃口醤油:9g(大匙1/2)
  • 酒:7g(大匙1/2)
  • おろし生姜:1かけ分

[調味料パート]

  • 砂糖:9g(大匙1)
  • 濃口醤油:18g(大匙1)
  • 酢:10g(小匙2)
  • トマトケチャップ:15g(大匙1)
  • おろしにんにく:ひとかけ分

【作り方】

  1. 豚肉は1口大に切りビニール袋に入れて[豚肉の下味パート]と合わせ30分漬け込みます。
  2. 1.をやっている間に人参は食べ易い大きさに切って10分下茹でします(茹で汁は取っておきます)。干し椎茸は水に浸けて戻して細切りにします(戻し汁は取っておきます)。玉ねぎ、ピーマンは食べ易い大きさに切ります。
  3. 揚げ油を170度に温めます。豚肉をザルに揚げて水気を切り片栗粉をまぶして揚げ油に投入し3分ほどかけてからりと揚げます。
  4. 鍋にサラダ油を入れて中火にかけ玉ねぎ、椎茸を入れて玉ねぎがしんなりするまで炒めます。更に人参、ピーマンを加えてさっと炒め[調味料パート]を加えて絡ませます。
  5. 4.の水気が少なくなってきたら人参の茹で汁、椎茸の戻し汁に水を加えてカレーのパッケージに記載の規定量の水分を加えます。ひと煮立ちしたらカレールウを割り入れて溶かします。
  6. 5.を弱火にして10分煮込めばできあがり。お皿にご飯をよそいたっぷりかけて頂きましょう。

【一口メモ】

  • 甘酸っぱいちょっと不思議な味のカレーです。カレー味の酢豚と思ったほうが正確かも。揚げた豚肉を使っていてもカツカレーとはまた違う味わいで楽しいですよ。
  • この料理の段取りポイントは豚肉の漬け込みから揚げ上がりまでの時間に残りの具材の準備を整えること。豚肉が揚がってからそれを始めるととても時間がかかります。
  • 人参の茹で汁、椎茸の戻し汁から良い野菜の出汁が出ているのでぜひ活用しましょう。風味が格段に良くなります。
  • からりと揚がった豚の唐揚げをドロリとしたカレーに加えるのはちょっと躊躇しました。けど考えてみれば酢豚も甘酢あんで絡めちゃうじゃんと気づいたら気にならなくなりました。

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