ファンタジー系のロールプレイングゲームではこの世界は4つの属性からできているなんて設定が定番です。
すなわち火、水、風、土。
でそれぞれを司る精霊が世界のどこかにいて主人公がその精霊と出会うとレベルアップやクラスチェンジする──なんてのは定番を通り越してテンプレ感マシマシだったりします。
あとこれに光と闇が加わって6つの属性なんてのもよく見かけますね。
これらはおそらく古代中国に端を発する自然哲学の思想、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという五行説に着想を得ているんじゃないかなと僕は思っています。
五行説は万物の元素と言われるだけあって実にいろいろな事象と紐づけられていたりします。
身近なところでは食事をしたときに感じる味覚も五味(五種類の味)に分類されていてそれぞれが五行とセットで考えられていたりします。
すなわち、甘味は土、辛味は金、酸味は木、塩味(かんみ)は水、苦味は火。
五行は季節ともセットになっていてそれぞれの季節で積極的に摂ると良い味覚を教えてくれます。
このレシピの手控えを書いていた春から初夏にかけての季節は酸味=木=春と苦味=火=夏を摂るべし。
酸っぱいものやアスパラガスなどのほろ苦いものを食べるのが食養生に良いそうな。
ということで、とびっきり酸味の強い梅干しを手に入れたのでこんな料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 蓮根:半節(3~4cm)
- 梅干し:1粒
- だし汁(昆布だし):60g
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
- ごま油:4g(小匙1)
【作り方】
- 蓮根は薄くスライスして半月またはいちょう切りにします。梅干しは実を種から外して叩きます。
- フライパンに全ての材料を合わせてよく混ぜます。蓋をして弱めの中火で5分煮ればできあがり。
【一口メモ】
- キリッとした酸味が利いたパンチのあるお惣菜です。熱くなる季節、食欲が減退するシーズンには特におすすめの一皿だよ。
- 献立を組むなら揚げ物など脂っこい主菜の副菜として合わせるのが吉。口の中がさっぱりします。
- お好みで刻み海苔を合わせたり胡麻を振っても美味しいですよ。