随分前のことになりますが近所のコープさんで小松菜を買おうとしたらレジのお姉さんに「これ、小松菜ですよ」と念を押されたことがありました。
「ほうれん草じゃないですよ」と更に念押し。
……あれは何だったんだろう? 想像をたくましくすると奥さんに「ほうれん草を買ってきて」と頼まれたお父さんが見た目が似ている小松菜を間違ってかごに入れたんじゃないかと心配してくれたということなのかしらん。
持って回った気遣いではありますがありがとうと思っておきましょう。
けどね、僕が買いたかったのは小松菜なので合っていたんですよ。
見た目はちょっと似ていますがほうれん草と小松菜は植物の分類学上は全然違う系統の野菜です。
ほうれん草はヒユ科、アカザ亜科。
小松菜はアブラナ科なのです。
同じアブラナ科の仲間には菜の花以外にカリフラワー、ブロッコリー、ロマネスコなど似ても似つかない姿形のものがありますね。
そういえば、ズッキーニがかぼちゃの仲間だと知ったときも衝撃的だったなぁ。
どう見たってあの形はキュウリじゃん。
とまれ、アブラナ科の仲間の話。
中華料理では定番で我が家の食卓でもちょくちょく登場する青梗菜もアブラナ科、小松菜の仲間です。
言われてよくよく根元を見ると形が似ているんですよ。
今度確かめてみてください。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
- 豚バラスライス:150g
- 青梗菜:2株
- サラダ油:8g(小匙2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
【作り方】
- 青梗菜は軸を落としてバラし葉と茎に切り分けます。豚バラは食べ易い大きさに切ります。
- フライパンにサラダ油と青梗菜の茎を入れて中火で1分半炒めます。更に肉を加えて肉に焼き色が付くまで炒めます。
- 2.に青梗菜の葉と[調味料パート]を加えて水気がなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 青梗菜を使っていますが味付けは中華ではなくシンプルな和風にしてみました。ちょっと胃が疲れている時にはオススメの1皿です。
- 手早く作れば5、6分で仕上がります。時間がない時の夕ご飯や朝、お弁当にもう1品ほしい時にぜひどうぞ。
- ついでにあり合わせの野菜や茸を加えると栄養価が上がります。炒め始めるタイミングは素材の火の通り易さによって異なります。人参などの硬いものは工程2.で青梗菜の茎と一緒に、茸などは肉と一緒に、もやしなどは工程3.の青梗菜の葉と一緒に投入して炒めてください。