揚げ物が苦手という人は案外いるようです。
あ、食べる方じゃなくて作る方の話。
曰く、油が跳ねるのが怖い。
キッチンが汚れる。
後片付けが面倒などなど。
いちいちごもっとも。
僕も料理を覚えたての頃は同様の理由で揚げ物はハードルが高いと感じていました。
けどね、慣れてくればいうほどでもないんですよ。
ほんと。
油ハネが怖ければ揚げ種を投入してから一歩下がれば良いだけのこと。
コンロが汚れたらすぐに布巾で拭きましょう。
油をオイルストッカーに戻すのは2分もあれば済みます。
焼いたり炒めたりのように手を動かす必要もなく油に入れたらあとは待つだけの揚げ物は実は楽ちんな料理だと今では感じています。
とはいえ僕も揚げ物に対する悩みが全くないわけではありません。
近頃、とみに悩ましいのは「衣」。
卵液をくぐらせてパン粉を付けて揚げるだけではマンネリで芸がないよなぁとしみじみ思うのです。
シュニッツェル(いわゆるカツレツです)のように粉チーズやハーブをパン粉に混ぜ込むのは目先を変える良いアイデアだと思うのですがもっと和食寄りでそういうのができないかしらんなんて考えていました。
週末に買った鰯が半分残っている。
揚げ物にしたいけど青魚特有の臭みが気になる。
ならば別の香り高いアイテムを衣に混ぜたらどうだろう。
そんなことを考えてこんな料理を試作しました。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- いわし:4尾
- 卵:1個
- 揚げ油:適宜
- 梅干し:2粒
[衣パート]
- パン粉:適宜
- ゆかり:大匙1
- 大葉:2枚
【作り方】
- いわしは頭を落とし背開きにしてワタを取り除きます。梅干しの種を抜いて細かく叩きいわしにまぶします。揚げ油を170度に温めます。
- 卵をよく溶きます。[衣パート]をバットに合わせて大きめのフォークなどでよく混ぜます。いわしを卵液にくぐらせ[衣パート]をしっかり付けます。
- 揚げ油にいわしを入れて片面2分ひっくり返して更に2分揚げればできあがり。
【一口メモ】
- ゆかりオンリーで試作してみたのですが香りが立たずいまいち普通の仕上がり。そこで、梅しそ風味を強化してみました。これなら口に入れるとダイレクトに梅としその香りが広がると思います。
- ゆかりはご飯に混ぜて丁度良い感じになるよう作られているのでそうとう塩分が濃いです。なので何も付けずにそのまま食べるのがオススメですよ。
- 同じ要領でとんかつやささみカツなどにも応用が利きます。普通の揚げ物に飽きたらぜひお試しあれ。