僕は時々、手持ちのレシピの焼き直しというか再アレンジをすることがあります。

中には定番中の定番で「このレシピは鉄板だなぁ」と思っているものもこうしたらどうだろうとか、ああしたらどうだろうといじくり回したくなることがあります。
そういえば北村薫の「覆面作家」シリーズにもそんなエピソードがありました。
同作は豪邸に住むお嬢様が名探偵という短編連作ミステリーなのですが、ケーキ屋の先代店主が失踪した謎を解くという回がありました。

当代の店主の奥さんはその店のケーキが好きすぎて高校生でお嫁入りしてきた凄い人なのですがスイーツに関する天性はもっと凄かった。
店で出している地味なケーキを一口食べて「この子はもっと良い子になる」と言ってレシピを改変。
店の看板メニューにしてしまったのですから。
晩酌に頂いたカツオのたたきのサクが半分残っていたので以前作ったことのあるパスタにしようと思ったのです。

ただ、そのままだとつまらないのでカツオならこういう味付けもありかなと薬味満載の辛口パスタにアレンジしてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- スパゲティ:100g~120g
- カツオのタタキ:50g~70g
- トマトまたはトマト缶50g:1/4個
[パスタの茹で汁パート]
- 水:600g(3カップ)
- 塩:6g(小さじ1)
[薬味パート]
- 刻み葱:少々
- 生姜スライス:1枚
- にんにく:ひとかけ
- 茗荷:1/8本
[ソースパート]
- ポン酢:18g(大さじ1)
- オリーブオイル:12g(大さじ1)
- 豆板醤:3g(小さじ1/2)
- パスタの茹で汁:15g(大さじ1)
[仕上げパート]
- ブラックペッパー:少々
- 青のり:少々
【作り方】
- スパゲティをパッケージに記載された時間茹でます。茹で上がったらざるに揚げて、流水で〆、さらに氷水に3分ほど浸けて急冷します。
- 1.をやっている間にカツオのタタキは短冊に切ります。厚さは薄造りの方がオススメ。トマトは1cm程度の賽の目に切ります。生姜、茗荷、にんにくはみじん切りにします。パスタを盛り付ける皿に[ソースパート]を合わせておきます。
- 1.をざるに揚げてよく水気を切り皿に盛り、トングでわしわしと[ソースパート]と和えます。カツオのタタキとトマトをトッピングして[薬味パート]を中央に盛り付け、[仕上げパート]を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- ぴりりと辛味が利いているパスタソースが清涼感を増します。薬味の複雑な風味が意外にトマトの酸味と噛み合っていて面白い1品になりました。
- このレシピの段取りポイントはパスタを茹でるお湯を沸かしてパスタを茹であげる約10分間に全ての下ごしらえを済ませること。そうすればスパゲティのできあがり=いただきますの時間になります。
- [ソースパート]にパスタの茹で汁を加える目的は乳化。ポン酢とオリーブオイルは本来混ざり合いませんが小麦粉のたんぱく質をふんだんに含んだ茹で汁を加えることで水と油をなじませる(乳化)効果が得られるのです。
- 磯の風味を演出したくて青のりを散らしましたが削り節を散らすなんていうのも洒落が利いていて面白いと思いますよ。しかし、ホントカツオのたたきに削り節ってどうよ^^;

