日本人が生野菜のサラダを食べるようになったのは太平洋戦争後のことです。
進駐軍の指導で農薬が使われるようになって寄生虫の心配がなくなったことが大きな原因だったようです。
とはいえ、生野菜のサラダをそのまま食べても生野菜の味だけ(当たり前)。
何か味を付けたくなります。
塩を振る?
醤油をかける?
それとも……ここで俄然注目されたのがマヨネーズ。
日本でも戦前から作られていたのですが戦争で製造を中断。
それが終戦とともに復活していたのです。
さっぱりした酸味と卵のコク、そして程よい塩気。
これは生野菜に合う!
多彩なドレッシングの登場まで「サラダにはマヨネーズ」というのが長らく日本人の常識でした。
が、何をどうしてそうなったと思うのですがそのマヨネーズをたこ焼きにかけた人がいました。
お好み焼きにかけても合うじゃんと気づいた人がいました。
中にはマヨネーズを主役にしたラーメンを売り出した人まで。
いつの間にかマヨネーズは野菜にかけるものという常識は打ち破られてさまざまな料理シーンで使われるようになりました。
そしてついには何にでもマヨネーズをかけないと気が済まないマヨラーと呼ばれる人が登場するまでに至ったのです。
って、長い前フリをしてしまいましたが何が言いたかったかというと調味料も考案されて長い時間が経つと本来想定していた使い方とは別の使い方が考案されるというのは実はよくあることらしいということです。
肉を焼いた時にかけたり浸けたりする焼肉のタレを煮物に使ってみたら……これが意外と旨いのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 茄子:1本
- 青梗菜:1株
- 焼肉のタレ:27g(大匙1.5)
- 鶏ガラスープの素:2g
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- 茄子はがくを取って細切りにします。青梗菜は根元を落としてざく切りにします。
- 耐熱皿に茄子、青梗菜を詰め焼肉のタレと鶏ガラスープの素をかけます。ラップをして数か所串で穴を開け電子レンジの500ワットで2分チンします。よく混ぜてから粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 焼き肉のタレって焼肉にかけるイメージが強いですが(当たり前)、実は野菜の煮物にも使えるのです。その配合は各メーカーが研究を重ねて編み出した神仕様。他の調味料の足し算も引き算もいらないそのままで美味しい煮汁になるんですよ。
- 電子レンジを使った簡単料理にしてみました。他の料理をこしらえている間にもう1品作れちゃう楽ちんレシピなのでぜひどうぞ。
- 本格的に作りたい場合は茄子と青梗菜をごま油で炒めて焼肉のタレをかけてしっかり味を染ませてください。これに水50mlくらいを加えて3分煮込めば美味しい煮物に仕上がります。
- 同じ要領で肉じゃがなどを作っても美味しいですよ。