食事時間が世界一長い国はフランス! 2017年にそんなコラムがネットで話題になりました。
1日にかける時間は135分ですって、逆に一番短い国はメキシコの66分。
それでも結構長い気がする。
で、僕ら日本人の1日かける食事時間は117分ですって。
「そんなにかけるやついるのか? 俺はお昼なんて立ち食い蕎麦で5分やぞ」 なんて反論が渦巻いてにぎやかになっていたのをおぼろげながら覚えています。
ただ、この情報のソースはネットのアンケートとかではなくOECD(経済協力開発機構)のレポートなんですね。 おそらく時間の計測の仕方がお店での滞在時間に基づいていて入店してから店を出ていくまでの時間を指しているんじゃないかなと想像します。
反論している人たちは箸を取ってから置くまでの時間で考えていると思われるので違って当たり前ですね。
けど、料理が出てくるのを待っている時間も確かに食事時間と言えなくはないです。
とまれ、世の中にはゆっくり食事を楽しむ派もいる一方、早く済ませることを美徳とする人たちもいて。
そんな人達に支持された料理ジャンルのひとつが丼や麺料理だと思うのです。
特に日本人はすぐご飯や麺の上におかずを載せたがるので(笑)独特なワンプレート(ワンボウル?)料理の文化が他国の追随を許さないほどに発展、多様化しています。
しまいには本来洋食のものであるはずのパスタのような麺料理にまで丼の文化が侵食してしまってたとえばこんな料理もありと考える人は多いんじゃないでしょうか。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- スパゲティ:100g~120g
[具材パート]
- 豚もも肉スライス:50g
- ごま油:4g(小匙1)
- 玉ねぎ:1/8個
- 椎茸:1本
- 大根の皮:3cm分
- 生姜スライス:1枚
[煮汁パート]
- 昆布出汁:150g(3/4カップ)
- 白ワイン:15g(大匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
- ポン酢醤油:6g(小匙1)
- 柚子胡椒:小匙1/2
- 水溶き片栗粉:6g分
[パスタの茹で汁パート]
- 塩:8g
- 水:600g(カップ3)
【作り方】
- を鍋に入れてひと煮立ちさせパスタを入れて規定時間-1分茹でます。
- 1.をやっている間に[具材パート]の豚肉は食べ易い大きさに切ります。玉ねぎ、椎茸は薄切りに、大根の皮、生姜は千切りにします。
- フライパンに[具材パート]のごま油と生姜を入れて中火にかけます。香りが立ってきたら残りの材料を加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- [煮汁パート]の水溶き片栗粉以外を3.に加えてひと煮立ちさせ弱火で3分煮込みます(蓋はしません)。これに水溶き片栗粉を加えてとろみを付けます。
- 茹で上がったパスタをざるに揚げて水気を切り皿に盛ります。4.をたっぷりかければできあがり。
【一口メモ】
- 麺への絡みを良くするためにあんかけパスタのスタイルにしてみました。味付けに柚子胡椒を使っているので全体にキリッと引き締まった風味に仕上がっています。あと、かつら剥きした大根の皮を使ってみたのですが、しゃきしゃきした食感がアクセントになって面白いソースになりました。
- この料理の段取りポイントはパスタを茹でる湯を沸かしてパスタを茹で終えるまでの約10分間でソースを仕上げること。そうすれば料理にかかって10分で頂きますができますよ。
- この料理のコンセプトは「豚丼をパスタの上で再構成する」ことなのでそれらしい食材、調味料でまとめています。なので丼屋のカウンターに置いてあるようなもの──七味唐辛子や紅生姜などをプラスしてもまた楽しいですよ。
- 大抵の丼料理のトッピングはそのままパスタソースに移植できます。ぜひいろいろ試してみてくださいな。