たとえば洋食屋の肉料理に添えられたパセリのように。
あるいは喫茶店で頼むランチのプレートに申し訳程度に添えられたケチャップまみれのスパゲティのように。
あるのが当たり前に思えるのに「いらない子」感を漂わせている付け合わせってありますよね。

結果、スパゲティは仕方なさそうに食べられ、パセリに至っては残す人が大半だったりします。(注:海外でも肉料理にパセリという付け合わせはポピュラーですがほとんどの人が食べるそうですよ)
定食の献立にも定番の取り合わせという物があります。
ご飯、味噌汁、メインとなるおかず、小鉢料理──そして香の物。

そうお漬物です。
この香の物というのが結構くせ者で食べ時が難しいんですよね。
残しておいて最後に食べるとなんかもったいないから仕方なしに食べてるみたいだし。
最初にまとめて食べちゃうとヤなものは最初に片付けちゃうって思っているみたい。
おかずとご飯を交互に食べながら時々つまんで口の中をさっぱりさせるのが正しい食べ方なんだろうなぁ。

そう、香の物は箸休めといっておかずや味噌汁の味に馴染んだ舌をさっぱりとリセットさせるための役割をちゃんと持っているのです。
(洋食のパセリにもその効果があるのですが)なので定食に添えられた香の物がおかず級のしっかりした味を持っていたらそれは箸休め失格。
一皿のおかずとしてカウントされるべきだと思います。
けどね、中華料理のようにおかずの味がはっきりしっかりした献立ならばこんな香の物があっても良いんじゃないかなと思いました。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- 大根:3cm
- 塩:適宜
[漬けダレパート]
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- オイスターソース:9g(大匙1/2)
- 酢:10g(小匙2)
- 砂糖:3g(小匙1)
- ごま油:8g(小匙2)
- 白ごま:小匙1
- 鷹の爪(小口切り):半本
- ラー油:数的
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 大根はかつら剥きにして7mm角の拍子木に切ります。これに塩を振って10分休ませます。待っている間に[漬けダレパート]を器に合わせてよく混ぜておきます。 ※大根の皮はきんぴらなどに転用できます。
- 大根の水気を絞り[漬けダレパート]に漬けこめばできあがり。すぐにでも食べられます。
【一口メモ】
- 一口食べれば「あ、中華だ」という味付けです。ちょっと濃い目のインパクトのある味ですがヤミツキになりますよ。
- 時間に余裕があれば大根を塩もみする代わりにざるに並べて半日ほど天日干しにしてください。旨味と甘みがぐんと増します。
- [漬けダレパート]の味の要は砂糖の加減です。量によって味ががらりと変わりますので味を見ながら調整してください。
- とてもはっきりした味付けの漬物ですので濃い味の料理に合います。麻婆豆腐やエビチリなどの中華料理の付け合わせにおススメ。ラーメンの箸休めにもなります。あと、もちろん晩酌のおつまみにしても良い感じ。
- すぐにでも食べられますができれば1?2時間冷蔵庫に入れて漬け込むとより味が馴染みます。
- 葉付きの大根なら一緒に葉も漬け込みましょう。あと、[漬けダレパート]はサラダのドレッシングにもなります。いつものドレッシングに飽きたらぜひお試しあれ。

